日常茶飯事とCDコレクション
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ロバート・ワイアットの初期3枚

 大学時代は、ジャズばかり聴いていたような気がするが、ロックもまあまあ聴いていた。ターンテーブルに乗る回数は、8対2くらいでジャズのが多かったが。

 ジャズは、そんなに聴きやすい音楽ではない、多分直情的な高校生諸君にとっては好きになるまでに相当な時間が要るのではないかと思う。それは、若い人にはメロディを追うことが音楽を聴くことで、テーマメロディが短いうえ、各人のアドリブが覚えられない(別にアドリブを覚えてもしょうがないが)ためではなかろうか。そういう意味で、大学生になって暇を持て余し、じっくり音楽でも聴いてみるかという気になったとき、初めてジャズを齧るのもひとつの手ではないかと思う。正統的なジャズが新録で出る本数が少なくなっている今(クラッシック音楽と同様、過去のものが正しく、現在のものが貶められる。多分正統的ジャズは滅び行く音楽なのだろう)、ジャズを趣味にすれば、1,000円以下でほとんどの過去の名盤は揃う。長く楽しめること請け合いである(自分は正統的ジャズはあまり趣味でないと明言しておこう・・・無責任だが)。

 閑話休題。かくいう自分も高校時代はロック少年であった。当時一番気に入っていたのが、King Crimson。若干の即興性(ジャズ的なといっていい)、現代音楽的な要素もあって、スノッブな高校生を喜ばすには十分な魅力を備えていた。特に、Islands のLP A面の構築力の凄さは、静~動~静の対比、現代音楽的要素と生音の多用、狂気の描出などと相俟って素晴らしいの一言。録音当時25歳程度の若造がここまでやって見せたわけだ。
 そんな頃、新興レーベルとしてにぎにぎしく登場したのがヴァージン。今のような大企業ではなく、会員制の通販専門レコード会社で、そのカタログの多くがアヴァンギャルド・ロック。最初の大ヒットが映画「エクソシスト」の音楽である Mike Oldfield の Tubular Bells。Robert Wyatt のRock Bottom もその中の一枚であった。
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 アヴァンギャルドとプログレッシヴの違いは今となっては明確だが、当時は同じようなものという認識。だから Rock Bottom を聴いたときの最初の違和感はそこにあったのだと思う。
 Sea Song から始まり Little Red Robin Hood Hit The Road までふわふわとした浮遊感から突然のトランペット乱舞、バスクラリネットの脅すようなソロ、笑い声で唐突に終わる最後まで、何度聞いても飽きない。特にSea Song の美しさは特筆物で、坂本龍一が後年「世界で一番悲しい声」といったのも頷けるというもの。狂気を孕む詩は、Rainbow's End さんのレヴューに素晴らしい訳があります、一見どころかその他見所満載なので、ぜひ覗いて見ましょう。この全体に漂う諦観、悲哀感は、やはりバスドラムとハイハットが演奏できなくなったことによるのだろうな、そういえば富樫雅彦の Song for Myself にも同じ感じがした。今ではそんなにターンテーブルに乗るアルバムではないけれど、年に数回は聴きたくなる名盤。

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 1~2年のインタヴァルをおいて発表されたのが、Ruth Is Stranger Than Richard。Rock Bottom に相当イカレテいたので、発売と同時に買いに走った。うっ、何かが違う、高校生の頭の中は「購入に失敗した、2,500円もどうしよう・・・」との考えでいっぱい、その後大学生になるまでほとんどターンテーブルに乗ることはなかった。
 ほとんどジャズアルバムといえるこの作品は全体的に明るい雰囲気に包まれ、特に Side Ruth (Side B)はその傾向が強い。Fred Frith との共作も多く、Henry Cow 一派との繋がりや南アフリカ勢(Mongezi Feza, Gary Wind)、Soft Machine 関係など人脈も前作から一段と豊かになっている。また、Team Spirit や Song for Che (Charlie Haden の Liberation Orchestra からの曲)など共産主義へののめり込み具合も見て取れる。そして、Benge との関係の強さ、これからずっとアルバムジャケトは彼女の手によるものとなる。
 というわけで、大学で多少ジャズを齧り、レコメン一派の動向を知り、そうして初めてこのアルバムの愛らしさや意図が分かって、前の数倍以上ターンテーブルには乗るようになった。名盤とはいわないまでも好きなアルバムではある。

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 最後に The End Of An Ear。Wyatt の初ソロアルバム。これはずっと後年になって入手した一枚で、その頃には Soft Machine からカンタベリー、レコメンと大体は聴いた後なので「まあ、そんなものかな」というのが率直な印象。多分、階段から転げ落ちていなければ、この手のアルバムを複数枚は作っていただろうと思う。もっと若いときに聴いていたら違った印象を持ったかもしれない。

 これ以降のアルバムについては項を改めるとして、Rock Bottom は一聴の価値あり!と強調しておきます。
 
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by ay0626 | 2012-01-04 17:48 | rock