日常茶飯事とCDコレクション
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やっと着きましたニューアルバム、テンヒ。(1)

 聴く音楽のジャンルを広げようと努力はしてるつもりだが、やっぱり行き着く先は暗く陰鬱なものになってしまうのは、持って生まれた性癖のせいでしょうか。とはいえ、友人から暗い奴だといわれたことは一度もありませんが(理屈っぽい奴とはよくいわれるが)。

 フィンランドのバンドは、この数年よく聴いていて、今回の Tenhi の他にも Gjarllarhorn や Alamaailman Vasarat, Suden Aika は正規盤のほとんどをコレクションしている。強烈な個性を持つバンドが多く、いったん嵌ると1週間くらいそのバンドばっかり聴いているということも少なくない。この国のバンドのCDは手に入り難いものも多く、Gjarllarhorn は、なかなか苦労した。
 フィンランドは北欧の国だが、純粋にヨーロッパかというとそうでもない。言語は、ゲルマン系でもラテン系でもスラヴ系でもないフィン-ウゴル語属で、母音の発音がはっきりしていて日本語に似た感じがする。歴史的にもスエーデンやロシアに苛められてきた時期が長い。この人口550万人程度の小国(失礼)にこれだけヴァラエティーに富んだ音楽文化が花開いているのは驚きである。

 Tenhi というのは、村の長老という意味らしい。だからどうした!という感じがしないでもないが。1996年に出来たバンドのようで、中核の Tyko Saarikko が Ilkka Salminen と結成し(情けなくも中核のミュージシャンの名前もまともに読めない。ネットで検索しても名前をカタカナ表示したサイトもない)、Ilmari Issakainen が加入して、その後 Salminen が抜け、現在に至る。素っ気ないが、Wiki 見てもそんなところしか情報がないし、細かいことまで知ったところで、音楽を聴くことに影響はしないから・・・と負け惜しみを言いながら紹介はここまで。

a0248963_1521682.jpg ずばり、Tenhi の魅力は、フィンランド語歌詞による、男の暗鬱な低音での「お経」「つぶやき・・・ぶつぶつ」ヴォーカルと音数を抑えてヴァイオリン、チェロ、フルートを浮かび上がらせる全体に霞の掛かったような音響処理にある。
 最初のアルバム Kauan は、1999年の発表。このアルバムの前にも数枚のデモやEPの発表はあって、後にFolk Aesthetic 1996-2006 に纏められることになる。Kauan は、ヴォーカル部分が少なめで、リズムもはっきりしていて、聴き易い。その分、アクみたいなのは少なめなので、例えばMaaäet や今回久しぶりに出た新譜の Saivo の強烈な「引きの魅力」は何十分の一しかない。このアルバムを最初に聞いていたら、ここまでは嵌らなかったと思う。

a0248963_1532428.jpg 次の Väre は、2002年の発表。頭のドッワーン!と鳴らしたドラムの一撃からリバーヴを掛け捲ったフルート、ピアノの後にお経ヴォーカル出現!となれば、Tenhi の魅力満開で、ずるずるとその底なしの音世界に嵌りこんで行く。フィンランド語の母音をはっきりと発音する(子音のみの発音がない?)ところが、歌い方自体に加え「お経」に近い印象を与えるのではないだろうか。個性がはっきり表出して来たアルバム。

a0248963_1543365.jpg 2004年の Airut:aamujen は、ちょっと変わった経緯で Tenhi のアルバムに加えられた。最初は、違うバンド名で、盤元も違っていたという。Wiki によると Airut-saga の第2部ということだが(確かに2000年にMini-CDとして Airut:ciwi というのが出ているから第2部というのは頷ける)、そもそも Airut を Wiki で引いても、多分フィンランド語のページがあるだけで、読むことはかなわない。
 アルバムの中身も、今までとは相当に趣きを異にしている。ピアノをメインとし、それにあっさりとしたドラム、ベース。ヴォーカルのパートも非常に大きく、そこに女声のバッキング・ヴォーカルが常に寄り添う。静謐でアンビエント、最初聴いたときのインパクトのなさに比べ、後で効いてくる魅力。これは Tenhi の本来の姿ではないが、他のを聴いてこれだけ聴いてないとすれば、それははっきり言って・・・損。

a0248963_1513218.jpg 2006年、Maaäet 。おなじみ Tenhi 振りが一層の深化を遂げる。最初の曲では、浮遊感のあるメロディーをヴァイオリンが歌うが、同じようなメロディー・ラインが他のアルバムでも聴かれるところから、フィンランドの民謡からでも持ってきているんだろうか、と思う。実際、彼らのホームページを見ると「自分たちは、フィンランドのフォークソングに根ざしている」といったようなことが書かれている。
 ジャケットの不気味な絵(?)は、よく見ると蛇の抜け殻。蛇は、抜け殻を財布に入れておくとお金が貯まるといった俗信とか、精力剤として重宝されるなど、嫌悪の対象でもあるのに、反面尊敬というわけではないけれどプラスのイメージもある不思議な存在。そういえば、アダムちゃん、イヴちゃん唆したのも蛇だったな。

 ということで、題名の事象までは至りませんでした・・・。3枚組大作 Folk Aesthetic 1996-2006 と焦らされ捲くった Saivo は、次回ということで。
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by ay0626 | 2012-01-08 14:59 | folk