日常茶飯事とCDコレクション
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辺境の漆黒の女性ユニット、アンバー・アサイラム

 最初にどんなきっかけでそのバンドを知るのか、昔は雑誌か、ジャズ喫茶かそんなところでしか知ることはなかった。当然、狭い範囲でしか情報は入らないので、そのバンド・ミュージシャンの近隣・同傾向の音楽ばかり聴くようになる。知識が増え、一丁前なことが言えるようになると、ますますそのジャンルに拘るようになる、当然ながら他のジャンルの音楽に興味を示さなくなる。多分、昔はそんなもんだったのだろう。
 インターネットが急速に進展し、嘘か真か判らない情報が巷に溢れかえっている現在では、ディスコグラフィーは勿論、同傾向のミュージシャンの動向まで丁寧に教えてくれるようになった。例えば、Wiki でざっと調べた後、Discog で共演者の情報を得て、Amazon でアルバム入手状況を確認するなんてことはほんの1時間もあれば出来る世の中なのだ。そして、ちょっと試して見るなら、You-Tube なんかで音が確認できるのは当然、ライヴ映像まで見ることが出来る。
 こんなことまでして、聴く音楽ジャンルの拡大をしてどうなる?といわれれば言葉も無いが、ここ数年はこんなことをして楽しんでいる。Faun の Pagan Folk という言葉から、ハンガリーの The Moon and the Nightspirit を知ったように、ハンガリー繋がりでは Besh o Drom を聴くようになったり、世界にはまだ知らない音楽がたくさんある。

 Amber Asylum は、昨日書いた Black Tape for a Blue Girl 繋がりで知った。My Space の「こんな××が好きな人は、〇〇も好き」に騙されて(好きでやっているのだが)、wiki → Discog → Amazon コースを辿った。なかなか、ヴィジュアル的にもインパクトが強く、どう見ても中年の年季の入った Goth 雰囲気を纏ったお姐さん4人(現在のメンバー)は尋常な感じではない、日本人も入っているようで、足の太さは正に大和撫子そのもの。
 次に You-Tube で見てみると、ネオ・クラシカルと言うか、暗いテンポの遅い音楽をやっている、こいつは趣味に合うかも!とCD集めに走った次第。二重丸かというとそこまでは行かず、しかし失敗した、とは思わないくらいのところでした。

a0248963_15402130.jpg このバンド、というかプロジェクト、歴史は長く、最初のアルバム Frozen in Amber が発売されたのは1996年、ざっと15年以上のキャリアを持つ。もっとも、さっきも書いた通り、バンドと言うよりプロジェクトに近いこのユニット、最初は Kris Force のソロ・プロジェクト的なところがあり、Frozen in Amber でも、最初の3曲ではチェロとキーボードが入り、アコーステックな感じを残すバンド・サウンドと言ってよいが、その後の曲は完全に Dark-Wave 、Ambient 系の音の組み立て方になっている。特に最初の曲、Volcano Suite などは、もろ Black tape for a Blue Girl のRemnants of a Deeper Purity のそっくり。ゆったりとした感じは、打楽器系統が入っていないので当然として、断然最初の3曲の方が出来は良いと言わざるを得ない、エレクトロニクス系のアンビエント・ファンの方申し訳ありません。蛇足ながら、最後の3曲は再発時のボーナス・トラック。

a0248963_15405223.jpg 2枚目は、翌1997年発表の The Natural Philosophy of Love 。なかなか判りにくいジャケットだが、蛾がデザインされている。このアルバムは、チェロの Martha Burns とヴァイオリンのAnnabel Lee が全曲に活躍、Kris Force はギター・メインとしてトライアングルを形成し、パーカッションもかなりの曲に導入されているので、バンド・サウンドとして非常に聴き易くなっている。曲も Cupid や Forinda and Foringal など耳に残る印象的なメロディーの佳曲が多く、初期の傑作と言っていいだろう。
 Kris Force の歌声も全面的にフューチャーされ、ご面相に似合わぬヘヴンリー・ヴォイスが十分に堪能できる、Goth 、Ethereal 系統のヴォーカルは、スキャットを含めこんなんじゃないといけない。

a0248963_15413579.jpg 3枚目が、1999年の Songs of Sex and Death。ジャケットは美人の土左衛門?題名、ジャケットからして、Goth 、Dark-Wave という感じですね、はい。
 前作で活躍した弦2人が抜け、これから長く在籍する Jackie Grants が加入する。彼女は、エレキ・チェロを担いで Grayceon や Giant Squid などのメタル、ポスト・メタル系のバンドにも在籍し(CD持ってないので詳細不明、You-Tube ではちらっと見た程度)、サンフランシスコあたりではかなり有名人のようだ。画像検索してみると腕に刺青の入った、ごっついガタイのお姐さん、ちょっとした迫力です。
 サウンドとしては、全作のバンドとして纏まった感じが薄れ、プロジェクト的な側面が強くなっている。しかし、Jackie のチェロの迫力は特筆物で、これが全ての Goth 要素を代弁している感じ。最終曲の Devotin Reprise は、もろエレクトロニクス系の Ambient で十数分もあるため、若干聴くのが辛い。

a0248963_1542242.jpg 4枚目は、2000年の The Supernatural Parlour Collection 。Goth に似合わぬ風景ジャケット、裏面の木は不気味だが。
 ドラムやベース、オーボエなどの新メンバーが加わり、バンド・サウンドが戻ってきた。特にドラムの加入がその感を強くしている。最初の Black Lodge などは、ミニマルといっていいほど、同じようなメロディーが同じテンポで繰り返される、チェロやギターが絡んでくる辺りからなかなか強迫的な感じになってよい。また最終曲は、イギリスの Black Sabbath の同名曲で、Goth の祖先返りといったところか。全体的には纏まりがあって、好きなアルバムだ。

 ということで、前半の紹介終了。この後、4年程度の充電期間を経て、05年にミニ・アルバムを発表することになるのだが、それは別の機会に。
 ゲテモノ・バンドではあるかも知れないけど、聴けば聴くほど好きになっていくバンドであることは確か。勇気を出して、新しい音楽に挑戦しよう(と力んでどうする、自分の趣味は自分だけで)。
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by ay0626 | 2012-03-11 14:08 | dark-wave