日常茶飯事とCDコレクション
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申し訳ない、で済めば警察はいらん ウェザー・リポート

 Weather Report について、今まで、さんざん悪口めいたことを書いておきながら、ここで「申し訳ない、やっぱり素晴らしい」なんぞと書けば、当然「申し訳ない、で済めば警察はいらん」といわれそうだ。
 だけど、このブログを綴り出して、そういえば、あの人のCDもあったはずだ、とCDを仕舞った箱を引っ張りだしてきて、ここだったかあそこだったか苦戦しながら、時には埃を被って背文字が読めなくなっていて、それをティッシュで拭きながら探し出し、もう一度新たな気分で聴き直すと買った当時の印象とまるで違うことがあり、それはそれでもうひとつの楽しみとなっている。そんなことを何週間に一度は行っている。CDを新たに買うわけじゃないので、財布にも優しいしね。しかし、そうしたコレクションは聴かなくなった段階でストップしており、その後の新譜群を買わなければならないような事態にも陥るわけだ。

 Weather Report は、大学に入ったころは凄い人気で、何度も書いたがジャズ喫茶に行くと(硬派の店以外は)1日に数回は掛っていたのではないだろうか。ロック少年であった高校時代、それが大学生になって音楽的にちょっと背伸びをしてみたい、となればジャズに辿り着くことは明白だが、ジャズのアドリブを本当に楽しめるようになるには、ちょっとの我慢の期間が必要だ。その点、ジャズと言ってもメロディーが確りしており、印象的なフレーズの多い Weather Report などは格好の入門編だった訳だ。Weather Report から自然にメイン・ストリームに行けば良かったものの、自分の場合、平行して Cecil Taylor だの Albert Ayler だのを聴くというなんとも変なことをしていたので、心が捩れちまったのかも知れない。
 Weather Report は、確か1978年、黄金のカルテット時代に来日した。このときに大阪まで仲間と見に行った。当時は京都に住んでいたので、大阪なぞほんの目と鼻の先、コンサートの後、友人に連れられ安い寿司屋で寿司を鱈腹食った覚えがある。肝心のステージがどうであったか、と言うと記憶が曖昧、ステージの上に豪く沢山の機械類が置いてあるなあ、との印象があるくらい。曲目で言えば、Birdland と A Remark You Made くらいはやったことは覚えているが・・・その程度のもの。Evan Parker や Kang Tae Hwan などのフリー系統のコンサートはかなりはっきり覚えているのになあ。

 今回、聴きなおして見てびっくりしたのは、1st Weather Report や Mysterious Traveller、Black Market 、Heavy Weather など細部に亘るまではっきりと覚えていたこと。リズムが単調すぎると思った Sweetnighter も、駄作だなあ、との印象であまり聴かなかった感じの Mr. Gone も、次がどんな展開なのか、口すさむことができたのである。当時はそう貧乏していた訳ではないが、かといって(今のように)興味がわいた物を直ぐ買ってしまうほどの余裕はなく、必然的にアルバム1枚の聴取回数も今よりも格段に多かったのだろう。
 現在のように、面白い音楽が山のようにあり、それがちょっとの努力で簡単に手に入るようになると、余程面白い作品でも月に数回聴けばよいほうになってしまう。ちょっとこれはどうも、という印象の作品だと一度聴いてコレクション・ボックスに入りっぱなし、ということもあるわけだ。作品を作った人に失礼だし、もう少し時間を作ってゆっくりと聴こうとも思うのだが、なかなかままにならない。ウォークマンで聴くのを再開しようか、とも思うのだが、やっぱりイヤフォンの感じが嫌で・・・難しいところ。

 ということで、Weather Report 。有名すぎるので自分の書くことなど少ないと思うが、それでも無駄話を交えてなんとか。

a0248963_14481766.jpg 1st Weather Report 、1971年作品。友人が Heavy Weather と Black Market を買って、その部屋に入り浸ってこの2枚はよく聴いた、その友人だったか自分だったか忘れたが、その次に買って聴いたのがこの1st。この頃は、まだ完全にジャズで、キーボードもエレピのみ。特に Eurydice などは典型的な4ビート。明るいのか暗いのか良く判らないアルバムで、Morning Lake など鳥の鳴き声入りの爽やかな作品だが、Umbrella や Seventh Arrow などは攻撃的なイメージだし、Tears や Eurydice は幻想的というか、不可思議な印象である。全体的にはパーカッションが効いていて、若干の色彩付けと躍動感を与えている。
 この頃のMiles Davis の作品はどれも長尺で、ライヴは垂れ流しの印象も強かったと聞く(実際、所持している Cellar Door のライヴセッションでもそれは感じる)。それに比べれば、コンパクトに上手く纏まっているように思う。40分、あっという間だ。
 なお、クレジットには、パーカッショニストとして Airto Moreira しか名前が挙がっていないが、実際には Barbara Burton 、Don Alias も演奏には加わっていたらしい。

a0248963_14483417.jpg 2nd I Sing the Body Electric 、1972年作品。このアルバムは当時はあまり聴かなかった。というのも友人が誰も買わなかったためだ。限りあるお金を有効に使おうとすれば、必然的に世評の高い盤を買おうということになる、やっぱり「名盤」に目が行くのだ。ということでなかなか当時は聴く機会が少なかったこのアルバム、しかしLP で言えばA面は超傑作と言ってよい(少なくとも自分にとっては)、特に最初の Unknown Soldier 、カラフルなフリー・ミュージックとでもいえば良いのか、イングリッシュ・ホルン、フルート、トランペットと管を増強し、コーラス隊3名を加えて、それでもすっきりした演奏に纏め上げられている。ふわふわとしたあるのかないのか判然としないメロディー・ラインは、しかし天上まで連れて行ってくれるかのようだ、永遠に聴いていたい。
 2曲目の Moors もミステリアスな Ralph Towner のギターに導かれてフリーっぽい展開となるし、他の2曲も一癖、二癖ある感じだ。LP B面に東京でのライヴの編集なぞ入れずに、A面と同じような感じで纏めて欲しかったという感じ。

a0248963_14502213.jpg 同年、日本でのみ発売されたのが Live in Tokyo 。日本人は加工してないものを喜ぶというか(刺身など自分にとっては旨いとは思えないのだが、世の中には刺身好きの人のほうが余程多いようで)、このアルバムも無編集ということが売りになっている。そういえば Miles Davis の日本でのライヴ Agharta 、Pangaea の2枚も無編集の「超名盤」ということになっているが、自分で聴いて見るとどの盤にもやはり垂れ流しの部分があるように思われ、最小限の編集くらいはあっても良かったのではないかと思う。貴重なドキュメントではあるが。

a0248963_14491028.jpg 3rd Sweetnighter 、1973年作品。この頃からリズムが強調されていく。ちょうど Miles Davis も On the Corner の頃、やっぱり師匠と同じ方向を見ていたのだろうか。
 非常に単調なドラムに先導され、細かいカラフルなパーカッション群が乱舞する中、同じようなメロディーが繰り返し繰り返し現れ、だんだん高揚していく。LP A面1曲目の Boogie Woogie Waltz も B面1曲目の 125th Street Congress も同様な構成だ。
 Miroslav Vitous はやりたくもないファンク・リズムをやらされて、最後の曲 Non-Stop Home では、ついにベースの位置をゲストの Andrew White Ⅲに取られてしまう。次作での Al Johnson との交代が予告されているかのようだ。それでも、Vitous の作品 Will のエレベでのメロディー演奏は心に残る。
 このアルバムは好きなほうで、特に Murga ~ Don Un Romao の煌くパーカッション、単調にそれでも正確なリズムを刻むドラムが良い。

 聴き直した感じがあまりに良かったので、ついでに「Live & Unreleased」、「Live in Berlin 1975」、「Live in Offenbach 1978」、「Live in Cologne 1983」まで買ってしまった。なんて浅はかというか乗り易いというのいうのか、自分でもどうもねえ。

 そういえば、Hedningarna 13年振りの新作(!)が出るとか、Alamaailman Vasarat や Niyaz の新作が出るとか、楽しい話題が一杯あってどきどきしています。コレクター魂が疼きます。 
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by ay0626 | 2012-06-09 12:34 | jazz