日常茶飯事とCDコレクション
by ay0626
プロフィールを見る
画像一覧
検索
カテゴリ
無駄話
jazz
rock
folk
new age
radical-trad
trad
free improvisation
latin
現代音楽
音楽-その他
dark-wave
以前の記事
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
最新の記事
大坪砂男の粋 + ハット・フ..
at 2013-08-11 15:46
ブログの内容 ちょっと変更 ..
at 2013-08-04 15:59
大人のロック、洗練された音、..
at 2013-07-27 14:49
変容するフリー アルバート・..
at 2013-07-20 14:20
ベースの可能性・無伴奏の魅力..
at 2013-07-07 21:31
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
音楽
オヤジ
画像一覧

どこにもない国の民俗音楽 アラマーイルマン・ヴァサラット

 先週金曜日(7日)、久しぶりにクラッシクのコンサートを聴きに行った。実に1年数ヶ月振り、それまでは会社の親しい同僚が誘ってくれて、2~3か月に一度くらいの頻度では出掛けていた。しかし、昨年の病気以来とんとご無沙汰になって、また同僚もこの4月に異動があって馴れない部署で忙しかったこともあり、これだけ長い空白期間ができた訳。
 この日のプログラムは、グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より「精霊の踊り」、モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」、ブラームス:交響曲第1番という構成。そう熱心なクラッシク・ファンというわけでもないので、最初のグルックとかモーツァルトなどは聴いたこともなくなく、ブラームスの1番は「ベートーベンの9番に似たメロディーの良く聴こえる曲」くらいのイメージしかない。前の日から当日に掛けて出張で、眠れなかったせいもあり、コンサート中うつらうつら位するだろう、鼾をかかなきゃいいなぁ、と思っていたのだが、案外眠くもならず楽しく聴けた。モーツァルトなど、あまり好みではなく編成も小さいので、大体寝てしまうパターンなのだが、ピアノの音が入っているのが良かったのか。ピアノの女性、変な格好でお世辞にもセンスが良いとは言えなかったのだが、演奏には嘘っぽい大仰さがなく、見ているぶんには気持ちが良かった。
 もともと、音楽教育受けた訳でもないので、本当にその演奏が良いか悪いかの判断など付くはずもない。息子がやっていた学生オーケストラと大枚何千円もの入場料の取られる有名オーケストラの違いも判然とはしないが、あれだけの有名音楽大学出身者が狭き門を潜り抜けて作ったオーケストラなのだから、多分上手いのだろう、そう思うことにしている。
 聴いているうちはまあまあ気持ちよいが、クラッシクは終わった後が嫌なのだ、あの長ったらしい拍手。大体、指揮者・ソリストとも何回も舞台に出て来過ぎる、それに出てきても何もする訳じゃなく、もったいぶって頭を下げる程度。また、指揮者が何人かの演奏家を立たせて、観客に拍手を強要するのも見苦しい、仲間内の褒め合いは舞台を降りてからやれ!といいたい。演奏家も嬉しそうな顔をするんじゃない!君たちはプロなのだから、上手く出来て当然なの。この当りポピュラー音楽であれば、2回目に舞台に出てくれば必ずアンコールと決まっていて、アンコールをそれ以上やらなければ、さっさと会場内の照明を明るくする、客も拍手もそこそこに帰り支度を急ぐ、なんともあっさりとしたものだ。
 ここまで書けばもう一つ、演奏が終わると「ブラヴォー!」と叫ぶ親父が何人かいる、あのノリはみているとAKBに熱中するオタクっぽい御兄ちゃんたちと変わらない、本人たちは高尚と思っているかもしれないが、回りから見れば違うところなど何処にもない。

 ということで、また変に力んでしまいました。クラッシクの話の後は、チンドン屋風ワールド・ミュージック、Alamaailman Vasarat のご紹介。全く脈絡ないなあ、と思いつつ。

 Alamaailman Vasarat (“The Hammers of the Underworld”という意味らしい、彼らのホーム・ページから)は1997年にソプラノ・サックスの Jarno “Stakula” Sarkula とドラムの Teemu Hänninen が中心となって結成された。この2人、91年に結成された Höyry-kone という変態プログレ・バンドの同僚、その頃は Stakula はベース担当、サックスなんか吹いてなかった。自分もこのバンドの2枚のアルバム(日本語題名が『昆虫偏愛』『偽理髪師』)を所持しているが、特に2枚目はメタル期のキング・クリムゾン的なかなりへヴィーなロックにオペラティックなヴォーカルが乗るという感じの音楽であった。かなり Alamaailman Vasarat とは異なる音楽性だった。

a0248963_14364112.jpg 最初のアルバムは2000年の Vasaraasia 。この題名、架空の国の名前のようで、そこには独裁者が居て国民を搾取して・・・・、なんぞという話のようだが、アルバムにはその手のことは何も書かれていないし、録音データの記載もなし、というある意味潔い作り。これに続くアルバム群もデータ関係の記載のないジャケット・ブックが付けられている。
 メンバーは Jarno Sarkula (soprano sax)、Erno Haukkala (tb, didgeridoo)、Miikka Huttunen (pump org, p, melodica)、Marko Manninen (cello)、Teemu Hänninen (ds, perc) の5人編成。
 短いメロディー・ラインのはっきりした曲が並ぶ。作曲面でも中心の Jarno “Stakula” Sarkula がテレビやゲーム関係の音楽の仕事をしているらしく( Stakula というのがそちらの仕事をするときの名前らしい)、それがメロディーのくっきりした楽曲に繋がっているようだ。そのため、変な編成の割には聴き難い前衛性みたいなものが皆無。
 チェロには相当なエフェクトが掛けられており、ディストーションの掛ったギターのように聴こえることも多い、特にバックに廻ったとき。キーボードは足踏みオルガンを多様している、クラリネット的なソプラノ・サックスと合わせてちょっとノスタルジックな感じになることも多い。

a0248963_1437613.jpg 2枚目が Käärmelautakunta 、2003年。このアルバムからチェロの Tuukka Helminen が加わり6人編成に。これからこの6人編成が続くことになる。
 1曲目からへヴィーなギターを思わせるチェロが響き、厚みのあるアンサンブルで聴く者を圧倒する。2曲目3曲目は一転メロディックでミステリアスな曲調と、前作よりもメリハリの付いた曲の並びとなっている。キーボードもピアノの使用などでアクセントを付けている。
 かなりのテクニシャン揃いなのは、後に出たDVD を見るまでもなく判るのだが、それを深刻さのまるでない、ヴィジュアル的にも軽味のある中でやってしまう凄さがある。

a0248963_14373279.jpg 3枚目は Tuomari Nurmio というシンガー・ソングライターとの共演盤、Kinaporin kalifaatti 、2005年作。全ての作詞・作曲は Tuomari Nurmio によるものだが、バックの演奏は一聴 Alamaailman Vasarat と判る。全体的には、民族調のメロディーが多い。チェロのピチカートの多用など今までのアルバムとちょっと違うところもあるが、ちょっとしゃがれたヴォーカルと演奏が似合っている、とは言ってもインストルメンタルのほうが圧倒的に好きだが。

 久々にフィンランドのバンドを取り上げた。かの地の音楽はなかなか変わったのが多く、もう少し探せばもっと面白いバンドが聴けるんじゃないか、とも思うのだが、今でも CD の数が多すぎ思うように音楽を聴ける時間が少ない、これ以上になると兵站線が延びすぎて収拾が付かなくなる惧れも。困ったものです(何を如何困っているのだ?と聞かれそうだが)。
[PR]
by ay0626 | 2012-09-09 12:59 | 音楽-その他