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日常茶飯事とCDコレクション
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絵になるねえ! ファウン (2)

 昔は、動いているミュージシャンを見るためにはコンサートに行くぐらいしか手段がなかった。近頃は、どんなバンドでも 'プロモーション・ヴィデオ' みたいなものを作るし、コンサートも長尺の DVD になってたっぷり見ることができる。手軽なところで、音の質を気にしなければ You Tube など動画専門サイトでどんな感じで演奏しているのか、くらいは確認できる。
 見て、「へ~、そんな風に演奏していたの」などと感心することも。例えば「たま」の『金魚鉢』という曲、鈴とリコーダーが同時に演奏される部分があって、実際に演奏風景を見てみると、石川さんが両足に鈴を付け足踏みをすることで鈴を鳴らしながら、リコーダーを演奏している。一箇所だけ金鉢を叩くところも、足の鈴を素早く取り去り、鉢まで走っていって一発かましている、ライヴの音だけでは到底想像できはしない。また、Present の Barbaro (ma non troppo) は、音楽CD とライヴ DVD を組み合わせたアルバムだが、CD で音だけの Vertiges 、最後のメタル・パーカッションが鳴り響くところ、どんな楽器を使ってやっているのだろうと思ったが、ライヴ映像を見てぶっ飛んだ。ライヴでは、巨人といっていいほどの大男、それも顔に化粧をした、何かホラー映画にでも出てきそうな珍妙な格好をしている人物が手に2本の金属棒を持って、それをおもむろに力いっぱい太い棒にやや細い棒をぶち当てて音を出すのである。非常に原始的な方法で音は出ていたのであった(前にも書いたが、この後ろで足の悪い Rodger Trigaux 親父が元気いっぱい、ギターを振り回してキーボードを破壊し捲くっていたのである)。

 ここまで映像が出てしまうようになると、あまりかっこよくないバンドはちょっといたたまれないだろうなぁ。ヴィジュアル系だとかシアトリカル系はいいのだろうけど。シアトリカル系といえば、昨年始め解散宣言をして、スタジオ・アルバムとライヴ DVD を出すといっていた Sleepytime Gorilla Museum は、ちゃんと仕事をしているのだろうか、You Tube で確認できる彼らの白塗りシアトリカル・パフォーマンスや創作楽器による演奏風景は纏まった記録として是非とも手元に持っていたいものだ(何せコレクターですから)、約束を反故にしないよう望んでおく。

 演奏も大したものだが、見ても最高なのが Faun 。今回はライヴ・アルバムと2枚の DVD のご紹介。DVD はヨーロッパなので PAL 形式だが、コンピュータがあれば視聴できる、便利な世の中である(これで思い出した、会社の知人でアダルト DVD を見るためだけにその昔 PAL 方式の DVD プレーヤーを買った猛者がいる。その道に懸ける思いの深さが判る、感動的(?))。

絵になるねえ! ファウン (2)_a0248963_16423466.jpg Faun 唯一のライヴ・アルバムは、2007年の Pagan Folk Festival を収めたもの。Faun だけでなく、Sieben と In Gowan Ring というバンド(?)の演奏も収録(Faun のメンバーが演奏に協力している)。この共演の Sieben は Matt Howden というヴォーカル・ヴァイオリン奏者のワンマン・プロジェクト、In Gowan Ring も B'eirth というヴォーカル、ギター・リュート奏者のこれもワンマン・プロジェクトのようである。調べてもあまり詳しくは判らない、特に日本語の情報は皆無に近く、かといってここで聴かれる音楽には調べてまで聴こうと思うような魅力は感じず、そのままになっている。
 収録曲は Totem 、Renaissance に収録されたものに2曲未発表曲を加えている。演奏自体は安定しており、ライヴらしい荒々しいところやソロが熱くなるところも。しかし、このアルバム、音はあまり良くなく、Faun がライヴを出すなら DVD に限ると思った次第。

絵になるねえ! ファウン (2)_a0248963_16425469.jpg絵になるねえ! ファウン (2)_a0248963_16431436.jpg DVD は今までに2枚。最初の DVD は、Lichtbilder (写真のこと)。2003年・2004年のライヴ、プロモーション・ヴィデオ、インタヴューなどを収めている。
 歌姫 Lisa 姐さん、マルチ・ウッドウィンド Fiona 姐さんのフロント2人の美しいこと。Lisa 姐さんの妖艶な感じは正に歌姫 Diva 。
 プロモーション映像はちょっと作り過ぎの感じだが、アンプラッグド(つまりは電気的処理を行っていないということ)の映像は面白い。昔風の家の中、Neil 君を除く4人(曲によっては、2人だったり3人だったりする)が敷物の上に直に座って、全くのアコーステックな演奏を行う、Lisa 姐さんは目張り程度の化粧はしているが、Fiona 姐さんなど全くのスッピン、小学生の音楽の時間さながら、楽しそうに歌っている、ステージでのライヴとは全く違う印象。
 2枚目のDVDは、Ornament (装飾のこと)。2006年・2007年のライヴ、プロモーション・ヴィデオなどを収める。 ここでもアンプラッグドの映像が納められているが、こちらは森の中。Lisa 、Fiona 両姐さんとも殆どスッピン。珍しく、Fiona のハーモニウム演奏が聴ける、また Oliver 君のギター一本の 2 Folken も収録。

 Lisa が脱退してから、Sandra 、Rairda とメイン・ヴォーカリストが変わったが、DVD は Ornament 以降出ていない。You Tube では Sandra も Rairda も見ることは出来るのだが、ちゃんとした映像で持って置きたいのはファンの心理(この当り AKB ファンのノリと変わることはありません、ちゃんと自覚しております)。

 ホーム・ページを見ると12年ツアーの消化も順調に進んでいるようで。Sonja や男のハーディー・ガーディー奏者(面倒なので名前を調べない、本当にちゃっかりしたものです)の入った新作に期待。Sandra ちゃんをメインに据えた DVD の発売を切に願っております。
by ay0626 | 2012-09-22 15:20 | trad