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日常茶飯事とCDコレクション
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ハマるとクセになるチェコ歌唱 トラバント (2)

 デブで保健指導の対象となっている。食べる量は若い頃に比べ、半減とはいかないもののかなり少なくなっている(少なくしようとしている訳でなく)にも関わらず、体重の方は減ってくれない。運動量が激減し、それに伴って基礎代謝も少なくなっているためか、何とも仕方がないのだが、やっぱり健康診断でなんのかんのいわれるのは面白くないので、何らか手は打ちたいのだが・・・。
 と思っているうちに年末、忘年会の季節になった。昔ほど忘年会をやろうという人がいなくなったのか、声を掛けられることは多くはないのだが、普段に比べれば相当な回数、外食することになる。家庭の教育のせいか、生来のいじましい性格からか、出された料理を残すということが出来ないので、体重にとっては良くない季節であることは間違いない。そして、正月が続き、寒さが厳しくなれば自ずと外に出るのが億劫になり、休みともなれば家でゴロゴロが定番になる、そして悪循環は当分の間続くのである。

 と下らない話になった。先日も書いたが、気力減退のせいか、近頃は通勤では音楽を聴くのみ、本を読むなどの能動的な行為が出来なくなった。通勤で聴く音楽は、変ではあるが Už jsme doma と今回取り上げる Traband が中心、チェコ語のまったり感というか字余り感が非常に気持ちが良い、ハマるとついつい聴いてしまう、通勤という中途半端な感じにジャスト・フィットなのである。
 ついでに、同じレーベルで出ている Květy というバンドまで手を出してしまった、そのうち届くと思うので、紹介するだけの面白さがあればここで取り上げることになると思う。

 ということで、今回は Traband の2回目。金管 + バンジョーという編成の2005年作品まで。

 Traband とは、東ドイツの自動車の名前を捩ったものではないか。Traband のホーム・ページを見ると表紙ページに巻貝と自動車が合体したようなイラストが蠢いているが、この自動車の顔つき(というか何というか)が Trabant という自動車の顔つきにそっくりなのだ。Trabant とういう自動車は、東ドイツのVEBザクセンリンクという会社が作っていたもので、顔つきに非常にユーモアがあって、1958年の登場から1990代初頭の生産中止まで、殆どモデル・チェンジをしなかった。共産圏ではポピュラーな車であったよう、今でもそれなりの人気があるのだとか。
 Trabant という自動車が持つユーモアと非効率性(共産圏の生産物は何かしらの非効率性を抱えていたように思う)が、このバンドの音楽に良く合っている(音楽の非効率性って何だ、といわれると困るが、例えばエレキ・ベースを使わずにチューバを使うようなところ)ように思うのだ。

ハマるとクセになるチェコ歌唱 トラバント (2)_a0248963_15535480.jpg ということで、2004年発表の4作目、Hyjé! (Giddy up! ~ 目が廻る!)。メンバーは前作と同じく Jarda Svoboda (acc, g, vo)、Evžen Kredenc (banjo, vo)、 Jana Modráčková (tp, vo)、 Robert Škarda (tuba), Jakub Schmid (euphonium)、Petr Vizina (ds)、ゲストでヴァイオリン、ティン・ホイッスル、アコーディオンが加わっている(12曲目のみ)。5曲目で久しぶりに Svoboda 兄さんがクラリネットを吹いている。
 ジャケットには馬に乗る兵士の金属像、題名も暗示する通り、かなり元気でノリのよい音楽、6曲目のコーラスなんか若干勇ましい感じでもある。また、トランペットのお姐さんが歌う7曲目なども良い。ちょっとその分、哀愁部分が若干後退しているか、それでも10曲目以降の数曲にはかなりノスタルジックな感じがある。楽器の持ち替えも多く、前作までに比べると演奏がカラフルでヴァリエーションが豊富になったように思う(歌詞ブックレットの最終ページにインストルメンテーションの記載があるのだが、チェコ語の記載なので正確に把握できているか疑問。そういえば、本作に限って歌詞ブックレットに英語の対訳が付いている、次作 10 let na cestě にはチェコ語の歌詞しか載せていないのに)。
 全体に、印象的なメロディーを持つ曲が多く、Anděl (Angel) というチェコの音楽賞(グラミー賞みたいなもののよう)を受賞し、テレビなどに出演する機会も増えたとか。自分も気に入っているアルバムである。

ハマるとクセになるチェコ歌唱 トラバント (2)_a0248963_15544510.jpg 2005年、バンドの10周年を記念したライヴ 10 let na cestě (10 years on the road ~ 途上の10年)を発表。前作と同じメンバーに、数人のゲストや昔のバンドメンバーが加わっている。同時に DVD 版が発表されており、収録時間は CD 版の倍程度(131分)ということだが、残念ながら入手していない。
 のりのりの演奏で、力の入ったコンサートであったことがよく判る。楽曲は既発のアルバムから広く選ばれているようだが、ライヴも意識してノリの良い曲を中心に置いたか。途中、6曲目のような観客も一緒に歌えるようなバラードを置いて、メリハリを付けた構成になっている。
 音が特に悪いという訳ではないが、やっぱりスタジオ・アルバムのほうが聴き易い感じで、彼らのアルバムの中では聴く回数が少なくなっている。自分はもともと、ライヴ・アルバムは好きではないのかもしれない、ジャズを別とすれば。

 この頃、気温が低くて会社へ行くのが若干億劫になっているのに加え、面倒な問題もあって、余り気勢の上がらない状態だったが、やっと金曜日に一服。そういえば、10日には大人数の忘年会第一弾があって、その席での籤引き大会でもまあまあの景品を引き当てた、運勢そんなに悪くないのかも。Traband でも聴いて元気を出しましょう、ということで。
by ay0626 | 2012-12-15 15:43 | rock