日常茶飯事とCDコレクション
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大坪砂男の粋 + ハット・フィールド & ザ・ノース

 体が熔けるんじゃないかと思うような気温が続く。今年の天気は極端で、「経験したことのないような大雨」が中国地方や東北地方で降るかとおもうと、一方で6年ぶりに40℃を超えるような気温が山梨でも高知でも観測される。自分が住んでいるところは、雨は少なく太陽はじりじりと肌を焼く、外に出るなといわれているようなもんだ。ということで、冷房の掛かった部屋で昼寝ばかりしている。

a0248963_15594669.jpg 読書はのろのろと、それでも少しずつ積読状態が解消されていく。大坪砂男も読み進めていて、3巻収録の『私刑』は久しぶりに読み返して、へぇ、こんな話だったのか、と改めて感心した。大坪といえば『天狗』や『零人』のように観念的な論理の積み重ねみたいなのばかりだと思っていたのが、こんな日活の無国籍アクションのような作品を書いていた訳。昔、全集版を読んだ若い頃は、この面白さが判らなかったのだろう、余り良くない印象ばかりが残っていた。
 戦後のやくざ世界を描いた本作は、一人称の主人公ももう一方の主人公の清吉もなかなかカッコ良い、特に一人称主人公の肝が据わっているのに女にはある意味弱い、潔癖なところなんぞ、なかなか良い造形。清吉もその世界を厳しく生き抜いてきたことを座布団の挿話で見事に描き出している。お桑という小娘の気風の良さ、お侠さもなかなかで、それが運命に絡め取られ、最後に全ての人間関係が一挙に明らかになると同時に、さっと幕を下ろす終末も、若干書き急ぎの感じは無きにしも非ずだが、例えば『天狗』の最後の一行と同じような余韻がこの作品の最終行にもある。多分、初読時は『天狗』の印象が強く、高踏な作家と思っていたのだろう、それがこんな世俗的な(やくざ映画の如き)作品を書きゃがって・・・と反発するところがあったのだろう。
 探偵小説的なトリック(黄金仏の隠し場所)の面白さとべらんめぇ調の文体のリズムもあって、スルスル読める割には、最後が判り難いといえばその通りで、その人間関係が若干因果話めいてしまったのは、根が真面目だったからか、それでも「探偵作家クラブ賞」を受賞するだけの価値のある作品ではある。
 4巻の『零人』もぽつぽつと読んでいる。『零人』、再読してみると、ちょっと観念的な会話が却って幼稚に見えてしまって、ちょっとガッカリ。決して出来が悪いと言うわけではないが・・・・。昔読んだときは何かもっと凄い印象があったような気がするのだが(中学生のガキを驚倒させる程度の高尚さ、といったところか)、まぁ、初読時から40年も経てばそんなもん、なのかも。

 ゲームは、『逆転検事2』なかなか進まず。やっと最終話に辿り着く。感想は後日。

a0248963_160544.jpg さて、音楽は Hatfield and the North の一枚目、1973年作品。Virgin レーベルの初期作品のひとつで、非常に印象的なジャケットを持つ。CDサイズだとどのジャケットも迫力に欠けるが、LPだと30cm × 30cmと画面が大きいので、ジャケットの持つインパクトは今とは比べ物にならない。Virgin の初期作品だと最も有名なのが Mike Oldfield の Tubular Bells が映画『エクソシスト』に使われて一躍有名になり、その影響で Henry Cow や Hatfield の一枚目が目出度く日本盤としても発売されることになった。もともとそう売れるような音楽ではなく、そういう意味では Tubular Bells 様々といったところか。
 Hatfield は所謂カンタベリー派の有名どころの集まったバンドで、メンバーは Phil Miller (g、Wyatt の結成した Matching Mole に参加していた)、 Pip Pyle (ds、Gongの元メンバー)、Richard Sinclair (b, vo、Caravanの元メンバー)、Dave Stewart (kbd、 Matching Mole と Caravanの元メンバー)。もともとは、Steve Miller がキーボードとして参加していたのだが( Phil Miller の兄弟とのこと)、レコーディング時にはこのメンバーになっていた。
 ジャズ的というか、インスト中心の演奏で、流れるような感じ、特にエレキ・ピアノが印象的。印象的な歌曲があるわけではないし、曲も独立していなくて組み曲風に演奏される。 Sinclair の声も(悪くはないが)特徴的なところがないため、大衆に受ける要素は皆無といってよい。かくいう自分も、出だしから聴けば Hatfield と判るが、一部を切り離して聞かされると『どっかで聴いたような音楽だなぁ』と思う程度、一度テレビのニュースの音楽で彼らの音楽が流れたときがそうだった。
 4曲目の Calyx は Wyatt の声が充分に聴ける佳曲、素晴らしい出来。Wyatt のアルバムにも収録されている。The Northettes という女性コーラス隊も活躍しており、そのうちの Barbara Gaskin はその後 Dave Stewart と長い活動を行うことになる。
 とういことで、何度も聴いているとスルメのように芳醇な(?)風味が口いっぱいに広がります、などと適当なことを書いているが、事実その通りで、美声や覚え易いメロディーがある訳ではないので聴きこまないと良さが判らないところがある、その割には、読書のBGM としても良く使ってはいるのだが。

 来週は、お盆。もともと旧暦の7月15日を盂蘭盆とよんで、祖先供養したもの。一般的な8月13日から15日というのに根拠はないらしい。まぁ、8月には祝日がなく、くそ暑い中働いても生産性が上がる訳もなかろう、ということでお盆が定着したのではないかと思うのだが。うちも初盆ということで、対象となれば面倒なことではある。
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by ay0626 | 2013-08-11 15:46 | rock

ブログの内容 ちょっと変更 +シンキング・プレイグ (2)

 この頃はとんと音楽を聴かなくなって、本を読んだりゲームをしたり。こんな気分の波は時々あって、一昨年から去年にかけては、本を殆ど読まなかった、そんな訳で音楽は熱心に聴いていたのだろうと思う。まあ、そのうち気分も変わろうというもの、今興味のあることを綴っていけばよい。ということで、音楽の話題はこれから少なめに、1回に1枚程度、これも気分次第ということで。

a0248963_16161363.jpg 幡大介さんの『猫間地獄のわらべ歌』を読む。本格ミステリ・ベスト10の十何位かということで、本屋で見かけて衝動的に購入したもの。ドラクエ7のお陰で、ずっと積読状態であったものが解消された。幡さんはもともと時代小説畑の人で、近頃よくある文庫書き下ろしシリーズを何本も抱えた量産作家のようだ。文章も読み易いが若干垂れ流し的ではある。本書は、連作的な構成になっており、猫間藩の江戸屋敷と本国の話が平行した構成となっている。本格ミステリのパロディーなのは、メタ的な会話が随所に鏤められていることでも明らか。
 【ネタバレあり】2章と3章で語られる「わらべ歌」の顛末、最初の女殺しとその亭主の狼藉が偶発事件であることが明白なため、3人目(江戸屋敷の事件を除く)以降の被害者が「首がない」ことだけで、事件の構造が見え見え。しかし、その割には地の文に「犯人」と思しき人物の心情が、犯人であったらそうは書かないよね、というような文章であるため、「自分が思った推理、ちょっと違うのかも」と思ってしまった。この視点の問題は、ミステリ・プロパーの作家さんだともう少し丁寧に書いたかも。
 4章の館モノのトリックは直ぐに判ったが、5章の性別誤認トリックには吃驚した。196頁の描写が伏線になっていたりして(ホモネタが随所にあるので「これもそのひとつか」と思わせるのがミソ)、先ず先ず満足のいく作品ではあった。特に259頁からのメタ部分、忠臣蔵の四十七士の見方については感心するところしきりで、自分も「老人一人殺すために47人で押し入り斬り殺すなど卑怯千万」と思っていたので、こういう考えもあるのだと変に納得したのである。もともと農耕民族的なところは自分には合わないので(啄木や「絆」のことでも書いたとおり)。
 ちょっと気に喰わないのは、最初の江戸屋敷での死人発生時点で、側室の罪状が明らかにならない積極的な理由がないこと、本国の事件と江戸屋敷での事件が独立して発生していること(江戸、本国で連絡を取り合った形跡がない)の2点。もうちょっと詰めれば凄い傑作になったのかも知れない、残念。【ネタバレおわり】
 こういう作品も偶にはいいですねえ。
 大坪砂男全集4『零人』も出たし、まだまだ積読本は山ほど。

 ゲームは、『逆転検事』を終え、現在は『逆転検事2』へ。やっぱり、携帯ゲーム機には、こうした推理ものよりもRPGの方が似合いのよう。なかなか前に進まない、現実と異なり過ぎるためか、その割には「時効」のように現実的なことが問題になるときがあるし・・・、やり出したのでやってしまおう、とは思っています。9月になれば『エルミナージュ ゴシック』が出るし(PSP版は評判が非常に悪い、その点改善してくれると信じて)、10月には『ポケモンX・Y』が出る。また猿に成り下がるのは目に見えている。

a0248963_16163492.jpg さて、音楽のほうは、Thinking Plague の In Extremis、1998年の作品。前作の In This Life が1989年の作品だったので、ほぼ10年振り、その後も忘れた頃に作品を発表していく。
 メンバーは、Mike Johnson (g, syn)、David Kerman (ds, perc)、Mark Harris (sax, cl, fl)、Deborah Perry (vo)、Dave Willey (b, accordion)、Shane Hotle (p, syn)、Bob Drake (b, vln, vo)、前作と殆ど変わっていないので、音楽の中身も驚くほど変わっていない。ややロック的なところが強調され、音も厚みを増したか。相も変らぬ変拍子の複雑なリズムとアンサンブルの連続で、初めて聴いたときは、「古き良きRIO」などと思ったものだ、そういう意味では今こんな音楽をやっている人たちは極端に少ないに違いない。5UU’s の Dave Kerman が参加、Bob Drake はミュージシャンとしての参加は本作が最後。ベースの Dave Willey は、Hamster Theatre のリーダーでもあり、Drake に替わって本作から Thinking Plague の重要な一角を担う、作曲面でも力のある人。
 ボーカルの Deborah Perry は、Susanne Lewis のようなロリ声、気だるいような奇妙な雰囲気を持った人で、Dave Kerman の一人バンドになった5UU's にも参加。西海岸レコメンの人脈は相当に入り乱れている。
 佳作の並ぶ本作の中でも、3曲目は King Crimson の Lark's Tongues in Aspic Part Ⅱのフレーズが聴こえる、Drake がリード・ボーカルを取る印象深い作品。

 暑い日には、パチンコ屋で避暑ですか、昼寝ばかりですか、そうですか。おっと8月末には Weather Report の未発表ライブが出るとのこと、Jaco・Peter 期というのが若干残念ではあるが(仕方ない、Peter Erskine が編集したということなので)、それでも楽しみ。
 多分、『エルミナージュ』が出たら、矢野徹さんを見習って、このブログも『エルミナージュ日記』にしようか知らん。多分、そこまでマメではないので続かないだろうなぁ。
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by ay0626 | 2013-08-04 15:59 | rock