日常茶飯事とCDコレクション
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聴きやすく、それでも充実 ファウン (3)

 この前の日曜日が父の日で、次男がプレゼントに呉れたのが『3DS』、やはり3Dで見えるソフトが欲しいと買ってきたのが『ドラゴンクエスト7』。これがいけない、やり出したら止まらない、そう面白いソフトとも思えないのだがなにしろ時間があるとやってしまう。それまでやっていた『逆転検事2』も第1話が終わって、切りが付いたのでちょっとだけこっちを、と思ったのが運の尽き、ただいま18時間ほどやり捲くって、お陰で読書も全く進まず。情けないとは思うが、時間潰しには最適。潰すべき時間は山のようにある。

 株や為替が荒っぽく動く、アメリカの金融緩和が何時まで続くのかが焦点のようで、材料を探しては市場を大量の金が行き来する。なんと欲深いことか、金で買えないものなどないのだから、当然といえば当然。この頃、気に入っているコマーシャルがロト6の柳葉某と妻夫木某の出てくるアレ、「君の夢は金で買えるのか」、柳葉某のロト籤を買うときの表情が何ともいえず。買わなきゃ当らないのが宝くじだが、天文学的に低い確率に数百円を投じる趣味はなく、大金持ちになることはとうに放棄しているが、例えば3億円でも手に入れば確実に会社を辞めることになるとは思う。

 5月の20何日かに梅雨入り宣言はなされたが、その後全く雨は降らず。気温だけはぐんぐん上がって、6月半ばで既に猛暑日が発生、今年の夏は地獄の釜が空くかと思われたが、この木曜日から金曜日に纏まった雨が降り、地表も冷やされたせいか温度も随分下がった。この2~3日は気持ち良く惰眠を貪ることになる。

 下らぬ話ばかりになるのは、ゲームのせい、猿以下の知能に成り下がる。

 ということで、久しぶりに Faun。昨年の12月に新アルバムが出て、しかしこのアルバムの出来というか、方向性に大いに疑問があった。今回はそのアルバムのことについては書かないが、次のアルバムもこの方向だったら残念至極といった感じ。
 その前の充実した2枚を紹介。

a0248963_22285459.jpg Buch der Balladen (バラードの本)、2009年。表題にある通り、ジャケットは本のような形になっており、非常に凝ったものとなっている。彼らのジャケット・ワークに対する拘り振りが判ろうというもの。
 表題に Acoustic Faun とある通り、Niel Mitra はコンピュータを一切使わず、従って演奏にも関与は少ない。オリジナル・メンバーの Elisabeth Pawelke が抜け、バイオリンとハーディー・ガーディー、ボーカルを担当する Sandra Elflein が参加。この Sandra ちゃん、写真で見ると非常に可愛らしい、声も容貌通りで Pawelke 姐さんの硬い感じとは随分異なる。You Tube などの映像で見ると Sandra ちゃんはかなりぽっちゃりで小さく、これがまた可愛いのである(完全に AKB ファンの乗りですな)。彼女は本作のみの参加となってしまうのだが、残念至極である。
 前作の Totem がスタジオ・ワークとシンセで幻想的で暗めの演出を過剰に行ったのに比べ、本作は随分明るい感じがする、それは Sandra ちゃんの声の質とシンセ一切なしの作り方によるものだろう。楽器のソロもくっきり聴こえ、ボーカル部分が多いのに演奏が歌伴になってない。特にハーディー・ガーディーの音が綺麗に採れており、なかなか良い。ゲストも少なく、チェロ(Ganbe との記載あり)とニッケル・ハルパが1曲づつ、Faun の演奏能力の高さが判るアルバムでもある。
 途中、1曲のみ( Brynhildur Táttur フェロー諸島の言葉か、Google 翻訳の言語検出だとアイスランド語と出てくる) Valravn というデンマークのバンドの合唱曲(船で歌う感じが良く出ている)、Valravn はまた別に紹介したいと思う。
 本作は限定盤があり、11曲目に Brynhilds Lied という曲が入っている。この曲は単独で Amazon で電子データを買うことが出来るが、詩の朗読にあっさりとした演奏が加わるだけのもので、別にどうしても限定盤が欲しくなるようなものではない。しかしながら、録音時間が42分あまりというのは、ちょっと短すぎやしないか、演奏が充実しているだけに、もう2~3曲あってもよかったのでは。

a0248963_22291329.jpg Eden 、2011年。Sandra Elflein に替わり Rairda が参加、基本的にはボーカルのみ(1曲のみハープを演奏している)。Rairda の声は Sandra ちゃんよりも可愛くない、容姿も同じ(頭の毛がカーリー系)。
 ジャケット・アート・ワークは凄く凝っていて、歌詞冊子が別立てになっていて、見るだけの価値は十分あり(読め!といわれても残念ながら無理)。
 今回は録音時間70分を越える大作、演奏も Niel Mitra のビートやエフェクトが戻ったのに加え、 Rüdiger Maul のパーカッションもドラム風になって(シンバルはないので、ロックやポップスという感じはないが)、ビートは良く効いている、そのせいか随分と聴き易くなった。それに加えて英語詞の導入、今まで彼らは一切英語を使っていなかったが、英米進出も考えたのか。その可能性は充分あって、Rairda が抜けた後、Stella Mara の Sonja Drakulich が加入してアメリカ・ツアーまでやっている。
 聴き易くなったとはいえ、まだ比重はボーカルよりインストの方が高い、次作ではこの比重が逆転してしまう訳だが。曲も5分から7分と比較的長めの曲が多く、聴き応えは充分。Hymn To Pan など、マリンバが入り、今までとは一味違うところも見せている。ゲストもかなり入っていて、ソロも取っている。前作に比べると暗い感じがするのは、色々な地域の神話(キリスト教とは無縁な神話、何故なら彼らは自らの音楽を Pagan Folk と呼んでいるから)をモチーフとしているからなのだろう。

 今日は朝方雲が多く、また天気予報と違うのかと思ったが、段々と晴れてきた。気温も上がったに違いないのだが、湿度が低いせいか風が吹くとひやりとした感じになる。1日に何時間も3DSを弄っていれば目もチカチカしようかというもの、それでも止められないのがサルのサルたる所以。
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by ay0626 | 2013-06-22 20:37 | trad

絵になるねえ! ファウン (2)

 昔は、動いているミュージシャンを見るためにはコンサートに行くぐらいしか手段がなかった。近頃は、どんなバンドでも 'プロモーション・ヴィデオ' みたいなものを作るし、コンサートも長尺の DVD になってたっぷり見ることができる。手軽なところで、音の質を気にしなければ You Tube など動画専門サイトでどんな感じで演奏しているのか、くらいは確認できる。
 見て、「へ~、そんな風に演奏していたの」などと感心することも。例えば「たま」の『金魚鉢』という曲、鈴とリコーダーが同時に演奏される部分があって、実際に演奏風景を見てみると、石川さんが両足に鈴を付け足踏みをすることで鈴を鳴らしながら、リコーダーを演奏している。一箇所だけ金鉢を叩くところも、足の鈴を素早く取り去り、鉢まで走っていって一発かましている、ライヴの音だけでは到底想像できはしない。また、Present の Barbaro (ma non troppo) は、音楽CD とライヴ DVD を組み合わせたアルバムだが、CD で音だけの Vertiges 、最後のメタル・パーカッションが鳴り響くところ、どんな楽器を使ってやっているのだろうと思ったが、ライヴ映像を見てぶっ飛んだ。ライヴでは、巨人といっていいほどの大男、それも顔に化粧をした、何かホラー映画にでも出てきそうな珍妙な格好をしている人物が手に2本の金属棒を持って、それをおもむろに力いっぱい太い棒にやや細い棒をぶち当てて音を出すのである。非常に原始的な方法で音は出ていたのであった(前にも書いたが、この後ろで足の悪い Rodger Trigaux 親父が元気いっぱい、ギターを振り回してキーボードを破壊し捲くっていたのである)。

 ここまで映像が出てしまうようになると、あまりかっこよくないバンドはちょっといたたまれないだろうなぁ。ヴィジュアル系だとかシアトリカル系はいいのだろうけど。シアトリカル系といえば、昨年始め解散宣言をして、スタジオ・アルバムとライヴ DVD を出すといっていた Sleepytime Gorilla Museum は、ちゃんと仕事をしているのだろうか、You Tube で確認できる彼らの白塗りシアトリカル・パフォーマンスや創作楽器による演奏風景は纏まった記録として是非とも手元に持っていたいものだ(何せコレクターですから)、約束を反故にしないよう望んでおく。

 演奏も大したものだが、見ても最高なのが Faun 。今回はライヴ・アルバムと2枚の DVD のご紹介。DVD はヨーロッパなので PAL 形式だが、コンピュータがあれば視聴できる、便利な世の中である(これで思い出した、会社の知人でアダルト DVD を見るためだけにその昔 PAL 方式の DVD プレーヤーを買った猛者がいる。その道に懸ける思いの深さが判る、感動的(?))。

a0248963_16423466.jpg Faun 唯一のライヴ・アルバムは、2007年の Pagan Folk Festival を収めたもの。Faun だけでなく、Sieben と In Gowan Ring というバンド(?)の演奏も収録(Faun のメンバーが演奏に協力している)。この共演の Sieben は Matt Howden というヴォーカル・ヴァイオリン奏者のワンマン・プロジェクト、In Gowan Ring も B'eirth というヴォーカル、ギター・リュート奏者のこれもワンマン・プロジェクトのようである。調べてもあまり詳しくは判らない、特に日本語の情報は皆無に近く、かといってここで聴かれる音楽には調べてまで聴こうと思うような魅力は感じず、そのままになっている。
 収録曲は Totem 、Renaissance に収録されたものに2曲未発表曲を加えている。演奏自体は安定しており、ライヴらしい荒々しいところやソロが熱くなるところも。しかし、このアルバム、音はあまり良くなく、Faun がライヴを出すなら DVD に限ると思った次第。

a0248963_16425469.jpga0248963_16431436.jpg DVD は今までに2枚。最初の DVD は、Lichtbilder (写真のこと)。2003年・2004年のライヴ、プロモーション・ヴィデオ、インタヴューなどを収めている。
 歌姫 Lisa 姐さん、マルチ・ウッドウィンド Fiona 姐さんのフロント2人の美しいこと。Lisa 姐さんの妖艶な感じは正に歌姫 Diva 。
 プロモーション映像はちょっと作り過ぎの感じだが、アンプラッグド(つまりは電気的処理を行っていないということ)の映像は面白い。昔風の家の中、Neil 君を除く4人(曲によっては、2人だったり3人だったりする)が敷物の上に直に座って、全くのアコーステックな演奏を行う、Lisa 姐さんは目張り程度の化粧はしているが、Fiona 姐さんなど全くのスッピン、小学生の音楽の時間さながら、楽しそうに歌っている、ステージでのライヴとは全く違う印象。
 2枚目のDVDは、Ornament (装飾のこと)。2006年・2007年のライヴ、プロモーション・ヴィデオなどを収める。 ここでもアンプラッグドの映像が納められているが、こちらは森の中。Lisa 、Fiona 両姐さんとも殆どスッピン。珍しく、Fiona のハーモニウム演奏が聴ける、また Oliver 君のギター一本の 2 Folken も収録。

 Lisa が脱退してから、Sandra 、Rairda とメイン・ヴォーカリストが変わったが、DVD は Ornament 以降出ていない。You Tube では Sandra も Rairda も見ることは出来るのだが、ちゃんとした映像で持って置きたいのはファンの心理(この当り AKB ファンのノリと変わることはありません、ちゃんと自覚しております)。

 ホーム・ページを見ると12年ツアーの消化も順調に進んでいるようで。Sonja や男のハーディー・ガーディー奏者(面倒なので名前を調べない、本当にちゃっかりしたものです)の入った新作に期待。Sandra ちゃんをメインに据えた DVD の発売を切に願っております。
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by ay0626 | 2012-09-22 15:20 | trad

中近東音楽を基礎にしたニュー・エイジ ステラマーラ

 シリアで銃撃されて亡くなった山本美香さんについては、好意的な報道がされている。何年か前に(確か2004年の春頃)イラクに入った日本人3人がテロ組織に誘拐された事件のときは、自己責任論が沸き起こった。また、2010年のタイ動乱時の日本人カメラマン射殺事件のときは、どちらかというと好意的だったように思う。
 どんな動機であれ、戦地や動乱が起きている地に入れば危険であることは重々承知していようし、行くのは本人の選択。しかし、日本人であれば、どんな危険地帯であれ日本国家としては同胞を保護する義務があるのは当然のこと。この前提に立てば、イラクに行ったお気楽3人組と崇高な使命を帯びた(?)ジャーナリストの行動に本質的な違いはなく、国家の対応も異なる方がおかしい。しかし、一方は徹底的に貶められ一方は報道の鑑として賞賛される、ここまで差があるものなのか。確かにシリアは悲惨であって、シリア政府は非難されるべきであるとは思う、そのことを報道したいと思うことは決して悪くはない、しかし、反体制派も統一が取れていないのは一目瞭然で、このまま政府が倒れれば、今以上の内戦状態になるのは確かだ。国連安保理も自分たちの主義主張が先に立って、手を拱いているのが今の状況。
 そうした中でジャーナリストと呼ばれる人々が取材し送ってくる映像にこれ以上何の意味があるのだろう、ああ街は瓦礫の山ですね、市民が沢山死んでいます、この国に生まれなくて良かった、平和な国の多くの人々はそうとしか思わない。思えばボスニア-ヘルツェゴヴィナ内戦のときはもっと悲惨であったろう。多分、ヴェトナム戦争の報道がこうした悲惨さを伝える戦争報道の先駆けとなった。
 ヴェトナム戦争は、アメリカ帝国主義の起こした戦争、アメリカが悪、ヴェトナム人民が正義、アメリカはヴェトナムから出てゆけ・・・かくして正義は勝ち、しかし正義の国から何十万人という人々がボート・ピープルとして逃げ出した。チトーが作り出した偽物の平和は、それでも何十年と死人を出すことがなく、近隣のイスラムに憎悪を撒き散らすことがなかった、齎された自由が憎悪をかき立てる。何が正義で何が悪か、立つところによって風景は全く違って見える、ジャーナリストが自分の見た風景だけがそこの風景だと主張するとしたら、そんなものに価値はない。また、見えるものが全てだとすれば、破壊された建物しか形として見えるものはない、そんな垂れ流しの映像と音声に、今どれ程の意義があるのか。
 死は全ての終わり、全身に銃弾を打ち込まれて死のうと、警官に追っかけられて自損事故を起こして死のうと、残った人がどう考えるかの違いはあっても、本人にとっては皆同じ。

 何が言いたいのか自分でも判然としないが、考えることが重要と言うことで。今回は Stellamara 、これでもアメリカのバンド。聴くきっかけとなったのは、このバンドの中心人物である Sonja Drakulich 嬢が Faun の2012年ツアーに加わったこと。Lisa Pawelke さんが抜けたあと、Sandra Elflein嬢、Rairdaさんと女声メイン・ヴォーカルが変わり、今回彼女が加わった訳。彼女がメイン・ヴォーカルを取るアルバムが出る前に、どんな音楽をする人なのか確認しておこうと思ったのだ。

a0248963_1722227.jpg このグループ、アルバムは3枚しか発表していないが、その活動期間は長い(中断期間があっても判らないから、その間存在したものと見做して)。最初のアルバムが Star of the Sea 、1997年作品。このアルバムのメンバーは、Sonja Drakulich (vo, perc)、Jeffery Scott (oud, guitar, perc, dulcimar)、Gary Haggerty (vin, vla)、Susu Pampanin (perc)、Marika Hughes (cello)、Micheal Emenau (sampling)、プロデュースは Sonja と Jeffery Scott 、作曲も2人で行っている。曲の半数以上は13世紀から15世紀の色々な言語の詩を使用、そういった意味ではFaun に良く似ているのだが、こちらの方が中近東色が強い。
 最初の曲など、こうした中世バンドの定番曲の一つであり、Faun も Estampie も演奏した曲、彼らに独自色があるかといえばそうでもない。Faun との比較であれば、Faun が比較的少ない音数で音楽を構築しているのに対し、パーカッションの厚みのある音の数が詰まった感じ 。また、ヴォーカルも合唱的なエフェクト、または多重録音によるコーラスが多く、例えば Lisa や Sandra の独唱または Fiona のはっきりした伴唱のみの Faun とは大きく異なる。また、Sonja の声は綺麗だがあまり個性的ではない、これは Faun も同様で、それ故メイン・ヴォーカルに迎えたのかも知れない。音像のはっきりした Faun の方が圧倒的に好みだが、聞き流すには良い。

a0248963_17222119.jpg 2枚目は、2004年の The Seven Valley 。Jeffery Scott に替わり Gari Hegedus (oud, saz, vln, vla) が音楽的なパートナーとなる。Sonja 嬢は、セルビアとハンガリーの血統らしく、バルカン系、中東系の音楽には馴染みがあるのかも(しかし、育ちはロスアンジェルスのようだ)。
 管の音がないためか、音が乾いている感じ。ここでも歌詞は伝統曲から何曲か取られている。ウードのインプロなど含めて前作よりは起伏に富む作りにはなっている。
 ザビエル・レコードの案内を見ると、Dead Can Dance の系統とあるが、それは違う。L’ham de Foc といわれれば、そうかなとも思うが、L'ham の方がヴォーカル、撥弦ともテクニックは上のように思う、こっちの方があっさりとはしていて、聴き易いとは思うが。

a0248963_17223835.jpg 3枚目が The Golden Thread 、2009年作品。前作と同様 Sonja と Gari が中心。本作は、トルコとハンガリーの詩とメロディーを使用している。トルコといわれれば、なるほどトルコという感じ、Niyaz とも相通ずるが、Niyaz の方がよりイラン的で、そしてエレクトロニクスの導入は大きい、しかし両者良く似ている。ハンガリーにしろルーマニアにしろ、バルカン半島はイスラムの支配下にあった時期が長いためか、ヨーロッパというよりアラブ的な感じが強い、Besh o DroM もそんな感じだったな。
 本作、擦弦を始めとして長いソロが多く、器楽の好きな自分にとっては非常に取っ付き易い。Ross Daly と Kerry Thoma という Lyra ( Lyra というとどうしてもハープの親戚の竪琴を思ってしまうが、ここでは擦弦の方の Lyra )奏者もフューチャーされている。また、クラリネット奏者もクレジットされており、バランスは良い(ソロは若干少ないが)。
 Faun との比較でいえば、やはりヨーロッパと中近東、アラブという差、L'ham de Foc はスペイン、イベリア半島のイスラム影響度でいえば、こちらの方が音の印象が近い。

 石油が出なければ、ずっと昔と変わらぬ暮らしが出来たのかもしれない、それが幸福なのか不幸なのかは誰も判らない。サウジアラビアのように米国と友好関係を築きながら国内では原理主義そのものの体制を敷く国もある、この現代になってもまだ宗教か、とも思うが、縋らなければ生きていけない人たちもまだまだ沢山いる。
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by ay0626 | 2012-08-26 15:12 | new age

見た目、音楽とも最高、ファウン

 今、ミーちゃんハーちゃん的に最も好きなのがドイツの Faun 。エレキ・ビートと古楽器のアンサンブルの絶妙さ、メイン楽器のソロの取り方、ヴォーカルの正統的な流麗さ、ステージの華麗さ、おねえさん達の美しさ、どれを取っても最高!と絶賛しておこう。日本に来ないかな、Sandra ちゃんや Rairda ちゃんがばっちり(おっさん臭いフレーズ)フューチャーされたDVDが出ないかな・・・もう完全にAKB ファンのノリです。

 なかなかドイツのバンドは情報は少なく、Wiki で調べても英語なら何とか読めるにしても、ドイツ語のページに比べると情報量が少なく、ドイツ語はお手上げで、結局のところバンド名だけで You Tube で見て探すということになる。Faun を聴き始めたのは2009年の初めの頃、Piazzollaの聴き直しから始まって、もっといろいろな音楽を聴こうと熱心にネット検索をしていたときに見つけた。ドイツで古楽を現代に生かそう、それもロックやポップスの分野で・・・という流れがあることを知り、例えばCorvus Corax、In Extremo、Saltatio Mortis などを You Tube で見てみたのだが、どうも趣味に合わない、暑苦しいというか、でかい野郎どもがもともと音のでかいバグ・パイプをやたら鳴らす、といった感覚が合わなかったのだろう。そうした中でFaun はフロントが女性で、それもかなりの美形(ドイツ人らしいごつさはあるにしても)、歌い方も地声ではなく正統的・・・You Tube でも Oliver Sa Tyrの優男的なスタイルと歌い方には若干の違和感を感じたものの、Elisabeth Pawelke と Fiona Rüggeberg のフロント2人については、歌唱力・演奏力とも感心してしまった。

 ということで早速 HMV で注文、これがなかなか入荷しない。同じドイツでも ECM や Enja といったジャズ・レーベルはそれなりに流通網が整っているのか、そんなに入手に苦労することはないのだが、こうした(日本から見れば)色物的なバンドのCDは、マーケットが小さいせいか入ってくる量も少なく、値段も現地価格に比べて馬鹿高い。HMV で1枚だけ Totem を入手し、他のアルバムが入荷しないと判った時点でバンドのホーム・ページに連絡、殆どのアイテムを入手したのであった(ホーム・ページも凝っていて、英語のヴァージョンもあり、時々覗いている)。

a0248963_16411443.jpg 最初に聴いたのが4th Totem 。Faun のアルバムはどれも作りが凝っており、見るだけでもなかなかだが、特にこのアルバムのジャケット、インナー・アート・ワークと演奏とのマッチングは素晴らしい。全体的な冥さが見事に表現されている。曲も Oliver がヴォーカルを取るものが若干多いのは別として、2 Falken や Tinta 、Gaia など印象深い佳曲が多い。全く英語の曲がないのは、この次のアルバム Buch der Balladen まで同様だが、呪文めいていて、これはこれでよい。
 やや Fiona ねえさんのソロの部分が少ないような気がして、ちょっと残念。なんたって Fiona ねえさんの大ファンですから。

a0248963_16422242.jpga0248963_16432116.jpg これから遡って、3rd Renaissance 、2nd Licht と聴いていくことになるのだが、Faun はアルバムを発表するごとに上手くなっていくというか、スタイルが確立していくというか、4th に至るまでは、最新アルバムが一番出来が良いのではないかと思う。確かに Licht には Andro 、Wind & Geige 、Egil Saga など、 Renaissance には Satyros 、Tagelied 、Rosmarin などの代表曲もあるが、アルバムの纏まりは2ndより3rd、3rdより4thという感じなのだ。

a0248963_16444399.jpg さて1stの Zaubersprüche 。これの入手には苦労した。探し始めた頃は、HMV のページにも記載されていたので、そう珍しいアイテムでもなかろうと思っていた。しかし、廃盤の連絡があって本腰を入れて探し出すと、正当な値段での出物がなかなかない。アマゾン日本のマーケット・プレースでは1万円を超える値段が付いていたし、アマゾン・ドイツでも80ユーロを超えていた(もともとアマゾン・ドイツはマーケット・プレースでも1回当りの送料が14ユーロなので、送料負けをしてしまう)。毎日確認すること1ケ月半、やっとアマゾンUKで19ポンドの出物が出て、それを落とした。日本円で2,700円ちょっと、自分の中古品に対するポリシーには若干抵触するが、許されるべき範囲としたのである。ちなみに今、殆どこのCDの出物はない、あるのはMP3データのみ、古いオヤジにとってデータのみでは所有欲は満たされず、どうしても現物を探索してしまうのである。
 本アルバムには、Rüdiger Maul も Niel Mitra も加わっておらず、3人で荒削りで生生しい演奏を繰り広げている。音の取りかたも荒っぽく、Zaubersprüche = 呪文という表題に相応しい。Licht 以降のスタイリッシュな感じとは異なっている。

 Faun については、いろいろ書きたいことが多いのだが、それは今後の課題として。先ずは、Faun 大好き!の宣言ということで。日本にもファンが増えるといいなあ(オヤジのつぶやき)。
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by ay0626 | 2012-01-29 15:58 | trad