日常茶飯事とCDコレクション
by ay0626
プロフィールを見る
画像一覧
検索
カテゴリ
無駄話
jazz
rock
folk
new age
radical-trad
trad
free improvisation
latin
現代音楽
音楽-その他
dark-wave
以前の記事
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
最新の記事
大坪砂男の粋 + ハット・フ..
at 2013-08-11 15:46
ブログの内容 ちょっと変更 ..
at 2013-08-04 15:59
大人のロック、洗練された音、..
at 2013-07-27 14:49
変容するフリー アルバート・..
at 2013-07-20 14:20
ベースの可能性・無伴奏の魅力..
at 2013-07-07 21:31
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
音楽
オヤジ
画像一覧

タグ:fusion ( 4 ) タグの人気記事

衰退期?いえ、絶頂期 ウェザー・リポート (5)

 久しぶりにライブに足を運んだ。マタハリ!オールスターズ、メンバーは梅津和時(sax.cl)、壷井彰久(vln)、佐藤芳明(acc)、鬼怒無月(g)、佐藤研二(b.vo)、佐藤正治(ds.vo)、正にオールスターズという感じ。実に楽しめた・・・かというと、そうでもない。先ず、佐藤正治さんのドラムがどうも趣味に合わない、特にシンバル・ワークが気になる(ヒカシューを見たときはそんなこと全く思わなかったのに)。また、フロントが4人もいるとどうしても各人のソロを繋げる格好となってしまい、構成が平板でだれた感じになる。そのためか、3曲目に余りソロが入らないバラード(アコーディオン奏者の曲ということだが、なかなかの佳曲)やバイオリン/アコーディオン、ホイッスル/ヴォーカルのデュオを組み合わせた曲、Cream の Politician (「政治家」か「政治屋」かで鬼怒さんとベースの佐藤さんが掛け合いをしていた、この曲のボーカルはベースの佐藤さんで、ごつい体の割には綺麗な声でしたね)を入れたり、特に第2部の冒頭、「東北」という歌詞を聴くとちょっと気恥ずかしくなるような曲を梅津さんが朗々と歌い上げる。これも一本調子にならぬための工夫なのだろうが、ちょっと全体的な印象としてはバラエティーに富むというよりちぐはぐな感じのほうが強い。何をどう聴けばいいのか(それほどのことじゃないかも知れないが)迷うような感じであった。最後も Foster の曲を持ってくるとはなぁ、若干あざといよね。
 鬼怒さんや梅津さんのソロはよく聴く機会があるので、いつも通りの印象。ちょっと驚いたのが壷井さんのバイオリン、様々なエフェクトを掛け、ギターのような音を出すかと思えば、佐藤正治さんの龍飛(青森の竜飛岬と「りゅう」の字が違うけど他の意味があるのか知らん)という曲ではいかにも「宇宙的」な音を紡ぐ感じで、変幻自在、目の前でバイオリンと確認して、ああバイオリンの音なのだと認識する、CD で音だけ聴いていたら「キーボード?」と間違えそう。壷井さんも久しぶりに見た、ポチャカイテ・マルコで見て以来だから多分7、8年振り。アコーディオン奏者佐藤さんは初めて見る、ハモンド・オルガン風になってみたり、壷井さんとのデュオは特に良かった。
 ライブ会場は久しぶりに見る大入りで、このメンバーならこのくらいは入るわなぁ、と思った次第。行きがけに本屋に寄って大坪砂男全集の第3巻を購入、文庫で600頁弱、これで1,575円也、どれだけの部数が出ているのだろう。

 読書は『悪夢百一夜』に掛かり切り。家に帰ると飯を食って、『逆転検事』を小一時間、風呂に入って寝しなに読書、これが先週1週間の毎日。『悪夢百一夜』は面白い!としかいいようがなくて、第34夜まで進む。第24夜の「俗物行進曲」、こういう人っているんだよなぁ、第27夜の「窮鼠」は身につまされる、ちょっと哀れな物語、第32夜は「紅葉狩」、艶っぽく美しい、「狩り」が文字通りの意味だと知る、そして第33夜「健康への暴走」の皮肉さ、思わずニヤリ。
 この調子だと、読了にあと3週間は掛かりそう、深木さんの『衣更月家の一族』や昨日購入した大坪砂男全集3巻など何時になったら読めるのだろうか。

 電車の中ではライブ盤ばかり良く聴く Weather Report の5回目。Weather Report を聴き直すようになってから最も見直したアルバムが Procession 。本当にいいアルバムですよねぇ。

a0248963_20391939.jpg Procession 、1983年。このアルバムで Shorter 、Zawinul 以外のメンバーを一新する。リズム隊のメンバーは、Victor Bailey (b)、Omar Hakim (ds, g, vo)、Jose Rossy (perc)。Hakim のドラムは溌剌としたパワーがあり特に好き、Live and Unreleased や Live in Cologne を聴けば Erskine なんか目じゃないのが良く判る。
 楽曲も変化に富んでいて、表題曲の徐々に盛り上がって、また遠くに消えていく感じ(Procession とは、行進とか行列の意)。次の Plaza Real はタンゴ、コンサルティーナ(小型アコーディオン)やアコーディオンが懐かしさを醸し出す Shorter 屈指の名曲、Elegant People の次に好きかも。Two Lines はパワー系の演奏、リズム隊の素晴らしさが現れた曲。Where the Moon Goes はゲストに Manhattan Transfer が加わる、ライブでは Zawinul が歌ったりしているが、やっぱりこっち方が雰囲気は随分出ている。The Well を挟んで、最後は Hakim のオリジナルで、ボーカル・ギターまで演奏してしまうという Molasses Run で締め括り。コンサルティーナ他の生楽器やコーラスを加えた色彩感の豊かさや曲自体の出来も申し分なく、何でこのアルバムがもっと評価されないのかと思う。

a0248963_20393879.jpg Domino Theory 、1984年。前作とメンバーは同じだが、若干硬派というかストレートな感じの強いアルバム。冒頭の Can It Be Done はボーカル・ナンバー(ボーカルは Carl Anderson 、演奏の殆どは Zawinul によるもの)だが、2曲目以降、あまりオーバー・ダビングを行わずに録音された曲が多いように思う。D♭ Walz は Hakim のドラムがなかなかのもの、Shorter のテナーはコーラス系(音が2重に聴こえる)のエフェクトが掛けられ若干気持ちが悪い。The Peasant はうねうねとした感じの曲、次の Shorter 作曲の Predator はスティール・ドラムのような音が聴こえる、非常にシンプルな(5人でやりました、一切他の音は入っておりません、といったような)曲。もう1曲 Shoter の曲は Swanp Cabbage 、不思議な曲、こんな曲を書くのが彼らしい。最後の表題曲は、ドラム・マシーンが基本的なリズムを刻み、Hakim はその上に様々なフレーズを乗せている。Baily のベースも独特なもので、このリズム隊の真価が発揮されている。

 先週は株式乱高下、どんなもんでしょう。通勤で見るサラリーマン諸氏はノー・ネクタイ、いわゆるクール・ビズというのが定着してきたのか。一旦ネクタイを外してしまうと、もう暑苦しくて二度と嵌めたくないと思う。しかし、ワイシャツの上に直接上着だとちょっとその筋の人みたいで、鏡に姿を映すと余り格好のいいものではない。
[PR]
by ay0626 | 2013-06-01 18:26 | jazz

ジャコの退団まで ウェザー・リポート (4)

 読みました、三津田信三さんの最新刊『のぞきめ』。
 読み易い、恐ろしい、吃驚する、の三拍子が揃った秀作。「のぞきめ」という化け物の物語。昭和の終わりと昭和の初めの2つの話しを並列して置き、怪異そのものは否定しないものの最後に論理的な矛盾を一気に解釈して見せる。
 昭和の終わりの物語は、例えば先日読んだ『ついてくるもの』の中の「八幡藪知らず」のように禁忌の場所に踏み込んでしまう話。猫をも殺す好奇心とはよく言ったもので、怖いもの見たさは誰の心の中にでもある。悪いことが起きそうでも見てみたいという気持ち、それがなければ科学でも何でも発展しないだろうが、それによって酷い目に会った人も多いはず、法水麟太郎が言っていた通り「真実は憎悪を生む」ということもあろう。後悔は後からするから後悔という訳で、見なかったことを後悔することもある。スティーヴン・キングの『呪われた町』にあったが、行っちゃあダメと判っていても、いろいろ偶然が重なって怪異の発生する場所に行くのが逢魔が時になってしまうのも運命、そう決まっていたのだろう。ここに出てくる学生さん4人の運命は、リゾート地にアルバイトに行くと決まった時点で、全てが確定したのだと思う。
 拝み屋は、もちろん死相学探偵シリーズのおばあさん、そういえば死相学探偵シリーズ、続編が出ませんね。また、久しぶりに祖父江耕介さんにお会いできました、飛鳥信一郎さんはお元気なのでしょうか。マーモードンに喰われてしまった訳ではなさそうでホッとしております。
 昭和の初めの物語は、三津田さんお得意の民俗学に絡めての物語。地名の由来や習俗の謂れは、駄洒落みたいなところがあって自分も好きだが、学問となると如何なんだろうと思う。ある意味勝手な解釈がまかり通って仕舞うようなところが多く、学生時代には柳田國男や折口信夫なんかも読んだが、断定的に言えるほどの証拠があるわけではない、それはあなたの解釈、みたいな感じがして深くは入り込めなかった、同じことがフロイトを読んだときにもあって、やっぱり『精神分析入門』はトンデモ本だったな、と今では思う(関係ないか)。しかし、この物語のように、自分の家が(鞘落家のように)あんなだったら、やっぱり嫌だなぁ、田舎はこうだから好きじゃないのだ。
 【ネタばれあり】という感じで、ただのホラーか、と思って読み進めると最後に一気にミステリに変換する。昭和の終わりと初めの2つの物語を並べることで、感覚的におかしいと思ったところ(何故、曰くのある一族以外の者に ’アレ’ が見えるのか)に合理的な解釈を与えると同時に、因果話として結末が付く、という結構。それにしてもあんな落ちが待っているとは、ちょっと伏線足らずは否めないにしろ、昔の因習の恐ろしさと、四十澤氏の哀しみを充分に描き出していると思う。充実した読書、堪能させていただきました。【ネタばれ、終わり】
 三津田さん、一作ごとに上手くなっている。昨年の『七人の鬼ごっこ』は、ふーんという感じだったが、今年の長編2作は、どちらとも凄い秀作、今後も期待しています。ということで、読書報告終わり、積読本はあと2冊。

 相変わらず、通勤では半睡状態で音楽ばかり聴いている。この頃良く聴いているのは、ハンガリーの3グループと Weather Report 、Black Tape for a Blue Girl 、Traband、Už Jsme Doma といった感じ、変な取り合わせ。Weather Report は、Procession 以降の作品を聴くことが多いのだが、今回は順を追って、Jaco の退団までの3作品。

a0248963_1794454.jpg 久々のライヴ作品 8:30、1979年作品。とはいっても2枚組の LP として発表された本作、3面まではライヴだが最終面は4曲のスタジオ録音作品が並ぶ。
 ライヴは、Birdland、Teen Town、A Remark You Made と Heavy Weather の有名どころとよく演奏された Black Market、Scarlet Woman、Boogie Woogie Waltz などに Jaco とShorter のソロを加えた構成、この頃彼らのライヴを実際に見ていたので、まぁこんなところか、とそんなに感心しなかったことを憶えている。また、当時はカルテット編成で、纏まってはいるがパーカッションの華に欠ける、そんな印象があったのかも。多分、出た時に直ぐ購入したとは思うが、余り熱心に聴いた覚えがない、ちょっとエレキ・キーボードの音に飽きてきていたのだろうか、多分 Cecil Taylor の生ピアノの方が良かった、よく聴いた。
 また、スタジオ録音の4曲でも、ちょっと興味を持ったのは Brown Street くらい、カリプソの軽い感じが良かったが、次の The Orphan など子どもの合唱が何かあざとい感じがしたものだ。
 それでも世評の高いアルバムで、グラミー賞を受賞している。多分、人気絶頂の頃、有名なハバナ・ジャム出演も79年の3月のこと。

a0248963_1710631.jpg 次が、スタジオ・ライヴとでもいうべき Night Passage 、1980年作品。大阪フェスティバル・ホールでの1曲(Madagascar)とロサンゼルスのコンプレックス・スタジオでのライヴ形式の録音7曲を収録。カルテットから Bobby Thomas Jr.(perc)を加えたクインテット編成。
 当時、学生だった自分は京都に住んでいて、大阪に Weather Report を見に行ったことがあるのは憶えているのだが、それが1回だったか2回だったかの覚えがない。このアルバムが発表されたとき、聴きに行ったコンサートの録音があると友人がいっていたことがあるような気がして、それならば2回いったのかとも思うのだが、35年近い過去の話、当時夢中になっていたなら印象も強かろうが、なにしろ興味が薄れかけた頃、記憶は曖昧のまま。アルバムが発表される頃には、完全に興味も失って、購入さえしなかった。
 2000年に CD を購入したのだが、それでもちゃんと聴いたという感じはなく、先日サルベージしてからまともに聴いた。
 流石に演奏自体はタイトで素晴らしいが、慣れみたいなものを感じる。例えば Jaco の Port of Entry でも「凄いスピードでピッチも狂わず、天才的」とは思うが、Teen Town とどれ程の差があるか、といえばそんなにも差はないのかも、なぞと思ってしまう。エリントン・ナンバーもジャズを強調している感じ。技術的にも行くところまで行ってしまったか、決して嫌いではないが、よく聴くか、といわれれば No。

a0248963_17103355.jpg Jaco 在籍の最終作が、デビュー作と同タイトルの Weather Report。1982年作(81年録音)。前作に続きクインテット構成。殆どが Zawinul の作品で占められた本作品、飛びぬけた曲がないので、印象も薄め、オール・ミュージックのディスク評でも平均的な評価。
 Jaco が積極的に関わっておらずベースも他の作品に比べ大人しめ、もう Word of Mouth の活動の方に重点が移ってしまっているのだろう。曲の提供もなく、またプロデュースにも関わっていない。退団後の Jaco は、精神疾患とドラッグと酒に溺れるという絵に描いたような天才の末路を辿り、87年9月泥酔してジャズ・クラブに入ろうとして警備員と揉め、そのとき頭をぶつけ意識不明に、そして死を迎える、35年の短い人生。
 もう一人、このアルバムを最後に Peter Erskine (ds) も退団。このドラマー、余り華がない、堅実なテクニックを持っているとは思うが、例えば彼の後に Weather Report に加わった Omar Hakim の躍動感と比べれば一目瞭然である。
 ということで、ライヴ・バンドとしての黄金期の Weather Report 、自分としては何ともマンネリ感があって、決して嫌いではないが、聴く回数としては他時期のアルバムよりはかなり少ないのは事実。

 音楽もウォークマンに入っているの中心に、じっくり聴いているといえばその通りだが、一時一所懸命やっていた昔聴いた CD サルベージ大作戦も一服といったところ。もう少し、活動的にならないと、寒さが身に沁みてしまいそうで。

 
[PR]
by ay0626 | 2012-12-09 15:37 | jazz

アルフォンソ・ジョンソンの頃の ウェザー・リポート (2)

 6月最終の週に「ポケモン・ブラック/ホワイト 2」が出て、暇があるとやりまくってしまって音楽もあまり聴いていない。50歳を超えたオヤジがポケモンとは、と鼻で笑われそうだが、1996年の初代から一所懸命やっているので、続編が出れば必ず購入して遊んでいる。もう20歳を超えた息子もまだやっているようだ。初代のソフトが出た頃、子供たちは丁度小学校の低学年、猫も杓子もポケモン一色、親父は、どれどれ見せてみろ、どうやってやるんだい、ふんふん、面白え~じゃあねえか!という感じで嵌る、映画も良く見に行ったものだ。
 元々がコレクター、集めることは好きで、このゲームの大きな目標の一つが図鑑のコンプリート。コレクター精神を擽る仕掛けが多く、飽きることがない。このソフト、ポケモン集め派と対戦重視派に二分されるようだが、自分は完全に集め派、CD と同じ。子供が小さい頃は、子供をダシにして配布の珍しいポケモンを貰ったりしていたが、この歳になると嘘を吐くにも、孫のため・・・というには自分のプライドが許さないし、ひとりで映画館に行くというのも恥ずかしい、はて如何したものか。
 近頃のポケモンには哲学っぽい話が出てくる、対戦に理由なんかいるのか、勝ち負けに賭け金だってあるのに、どうも友情だの絆だの安っぽい話になって、これは頂けない。初代の頃のポケモンは、ある意味非常に潔いと言うか、いろんなところを駆けずり回って昆虫採集をするようなもの、例えばカブトムシやクワガタムシを戦わせて遊ぶのと同じことをゲームの中でやっているような感覚ではなかったか。
 このソフトによって携帯ゲームの市場が広がり、目を見張るような美しい映像や複雑なストーリーが構築できるようになったのは凄いことだとは思うが、通信機能をここまで増やす必要はあったのだろうか。自分だけの世界を構築できるところに携帯ゲームの楽しみがあったはず。
 と、まあ色々書いてはおりますが、ぶつくさ言いながら、それでも確実に時間は潰れております。

 今回は、Weather Report の2回目、ベーシストが Alphonso Johnson 時期。Weather Report というとどうしてもベースは Jaco Pastrious みたいなイメージがあるが、どうして Al Johnson も大したもの、このファンク感覚、躍動感は非常に好き。

a0248963_1429268.jpg Live in Japan を除く4作目が 74年録音の Mysterious Traveller 。非常に好きなアルバムで購入当時は、毎日聴いていた。殆ど隅から隅まで覚えたといっていいくらいの聞き込みようだった。高校の頃はロックばかり聴いていたせいか、大学に入って聴き始めたジャズは取っ付きが悪かった。その点Weather Report は、ロックとジャズの中間との印象で、覚え易いメロディーと相まって直ぐに夢中になった。多分、最初に買った Weather のアルバムがこれ、次に買ったのが 1st だったような気がする。
 曲は非常にバラエティーに富んでおり、擬似ライヴ仕立ての Nubian Sundance 、非常にメロディーの美しい American Tango 、Al Johnson の躍動感溢れるベースが凄い Cucumber Slumber 、ピアノの出だしが宇宙的な(?)広がりを感じさせる Shorter の傑作 Mysterious Traveller 、ピアノとサックスのデュオ Blackthorn Rose 、ライヴでも良く演奏された神秘的な Scarlet Woman 、殆ど Zawinul の趣味といってよい楽園サウンド Jungle Book の7曲。どの曲にも色彩感に溢れる、例えば1st や3rd がモノクロの雰囲気とすれば、2nd のA面に近い感じといえばよいのか。
 このアルバム、ゲスト・ミュージシャンの表記が不親切で(契約の関係か?)、自分の備忘のためにも以下に記しておく。
 1曲目の コーラス隊は Edna Wright 、Marti McCall 、Jessica Smith 、James Gilstrad 、Billie Barnum、パーカッショニストとして Sweetnighter にも参加していた Muruga 。
 3曲目には、パーカッショニストとして Ray Barretto 。6曲目のティンパニ、Steve Little。7曲目にオカリナと管で Don Ashworth ( Isacoff は記載あり)。

a0248963_1430136.jpg 5作目 75年の Tale Spinnin' 。Mysterious Traveller と Black Market に挟まれ、印象の薄い感じ。Badia などは民族音楽を取り入れた異色作ではあるが。
 良く聴けば、Shorter の活躍度が高い、聴き出せば一気に聴いてしまうだけの緊張感はある。多分 Alphonso Johnson 、Leon "Ndugu" Chancler (ds)、Alyrio Lima (perc) のリズム隊の躍動感によるものだろう。



a0248963_1430325.jpg 6作目 76年の Black Market 。いよいよこのアルバムから Jaco Pastrious が参加、といっても2曲のみだが。前作くらいから顕著になってきた Zawinul のシンフォニックなキーボード、オーケストラを一人でやってしまおう、みたいな意欲が丸出し、特に冒頭の Black Market 。サウンドは益々カラフルになり、SE まで含めたトータルな音作り、南国志向もはっきり。2曲目の冒頭、ベースの導入部はやはり Jaco ですねぇ!ハーモニクスなどさり気なくテクニックを見せ付けるなど、やはり只者ではない。LP A面は全て Zawinul の曲。
 LP B面、その1曲目は、自分にとっての超名曲 Elegant People、Shorter の楽曲ではMiles 時代の Nefertiti に匹敵すると思っている。もう1曲 Shorter 、そして Jaco と Johnson が1曲づつ提供。

 大学時代にポケモンがあればよかった、相当暇を潰すことができたろうに。今のように自分に自由になる時間が少なくなって、ゲームをやっていたり音楽を聴いていたりするとき、ふとこんなことに時間を使っていていいのか知らん、と思うこともあるのだが、他に何か有意義なことでもあるか?多分、それはないのだ、無意味な時間浪費が一番有意義だったりして。
[PR]
by ay0626 | 2012-07-08 12:53 | jazz

申し訳ない、で済めば警察はいらん ウェザー・リポート

 Weather Report について、今まで、さんざん悪口めいたことを書いておきながら、ここで「申し訳ない、やっぱり素晴らしい」なんぞと書けば、当然「申し訳ない、で済めば警察はいらん」といわれそうだ。
 だけど、このブログを綴り出して、そういえば、あの人のCDもあったはずだ、とCDを仕舞った箱を引っ張りだしてきて、ここだったかあそこだったか苦戦しながら、時には埃を被って背文字が読めなくなっていて、それをティッシュで拭きながら探し出し、もう一度新たな気分で聴き直すと買った当時の印象とまるで違うことがあり、それはそれでもうひとつの楽しみとなっている。そんなことを何週間に一度は行っている。CDを新たに買うわけじゃないので、財布にも優しいしね。しかし、そうしたコレクションは聴かなくなった段階でストップしており、その後の新譜群を買わなければならないような事態にも陥るわけだ。

 Weather Report は、大学に入ったころは凄い人気で、何度も書いたがジャズ喫茶に行くと(硬派の店以外は)1日に数回は掛っていたのではないだろうか。ロック少年であった高校時代、それが大学生になって音楽的にちょっと背伸びをしてみたい、となればジャズに辿り着くことは明白だが、ジャズのアドリブを本当に楽しめるようになるには、ちょっとの我慢の期間が必要だ。その点、ジャズと言ってもメロディーが確りしており、印象的なフレーズの多い Weather Report などは格好の入門編だった訳だ。Weather Report から自然にメイン・ストリームに行けば良かったものの、自分の場合、平行して Cecil Taylor だの Albert Ayler だのを聴くというなんとも変なことをしていたので、心が捩れちまったのかも知れない。
 Weather Report は、確か1978年、黄金のカルテット時代に来日した。このときに大阪まで仲間と見に行った。当時は京都に住んでいたので、大阪なぞほんの目と鼻の先、コンサートの後、友人に連れられ安い寿司屋で寿司を鱈腹食った覚えがある。肝心のステージがどうであったか、と言うと記憶が曖昧、ステージの上に豪く沢山の機械類が置いてあるなあ、との印象があるくらい。曲目で言えば、Birdland と A Remark You Made くらいはやったことは覚えているが・・・その程度のもの。Evan Parker や Kang Tae Hwan などのフリー系統のコンサートはかなりはっきり覚えているのになあ。

 今回、聴きなおして見てびっくりしたのは、1st Weather Report や Mysterious Traveller、Black Market 、Heavy Weather など細部に亘るまではっきりと覚えていたこと。リズムが単調すぎると思った Sweetnighter も、駄作だなあ、との印象であまり聴かなかった感じの Mr. Gone も、次がどんな展開なのか、口すさむことができたのである。当時はそう貧乏していた訳ではないが、かといって(今のように)興味がわいた物を直ぐ買ってしまうほどの余裕はなく、必然的にアルバム1枚の聴取回数も今よりも格段に多かったのだろう。
 現在のように、面白い音楽が山のようにあり、それがちょっとの努力で簡単に手に入るようになると、余程面白い作品でも月に数回聴けばよいほうになってしまう。ちょっとこれはどうも、という印象の作品だと一度聴いてコレクション・ボックスに入りっぱなし、ということもあるわけだ。作品を作った人に失礼だし、もう少し時間を作ってゆっくりと聴こうとも思うのだが、なかなかままにならない。ウォークマンで聴くのを再開しようか、とも思うのだが、やっぱりイヤフォンの感じが嫌で・・・難しいところ。

 ということで、Weather Report 。有名すぎるので自分の書くことなど少ないと思うが、それでも無駄話を交えてなんとか。

a0248963_14481766.jpg 1st Weather Report 、1971年作品。友人が Heavy Weather と Black Market を買って、その部屋に入り浸ってこの2枚はよく聴いた、その友人だったか自分だったか忘れたが、その次に買って聴いたのがこの1st。この頃は、まだ完全にジャズで、キーボードもエレピのみ。特に Eurydice などは典型的な4ビート。明るいのか暗いのか良く判らないアルバムで、Morning Lake など鳥の鳴き声入りの爽やかな作品だが、Umbrella や Seventh Arrow などは攻撃的なイメージだし、Tears や Eurydice は幻想的というか、不可思議な印象である。全体的にはパーカッションが効いていて、若干の色彩付けと躍動感を与えている。
 この頃のMiles Davis の作品はどれも長尺で、ライヴは垂れ流しの印象も強かったと聞く(実際、所持している Cellar Door のライヴセッションでもそれは感じる)。それに比べれば、コンパクトに上手く纏まっているように思う。40分、あっという間だ。
 なお、クレジットには、パーカッショニストとして Airto Moreira しか名前が挙がっていないが、実際には Barbara Burton 、Don Alias も演奏には加わっていたらしい。

a0248963_14483417.jpg 2nd I Sing the Body Electric 、1972年作品。このアルバムは当時はあまり聴かなかった。というのも友人が誰も買わなかったためだ。限りあるお金を有効に使おうとすれば、必然的に世評の高い盤を買おうということになる、やっぱり「名盤」に目が行くのだ。ということでなかなか当時は聴く機会が少なかったこのアルバム、しかしLP で言えばA面は超傑作と言ってよい(少なくとも自分にとっては)、特に最初の Unknown Soldier 、カラフルなフリー・ミュージックとでもいえば良いのか、イングリッシュ・ホルン、フルート、トランペットと管を増強し、コーラス隊3名を加えて、それでもすっきりした演奏に纏め上げられている。ふわふわとしたあるのかないのか判然としないメロディー・ラインは、しかし天上まで連れて行ってくれるかのようだ、永遠に聴いていたい。
 2曲目の Moors もミステリアスな Ralph Towner のギターに導かれてフリーっぽい展開となるし、他の2曲も一癖、二癖ある感じだ。LP B面に東京でのライヴの編集なぞ入れずに、A面と同じような感じで纏めて欲しかったという感じ。

a0248963_14502213.jpg 同年、日本でのみ発売されたのが Live in Tokyo 。日本人は加工してないものを喜ぶというか(刺身など自分にとっては旨いとは思えないのだが、世の中には刺身好きの人のほうが余程多いようで)、このアルバムも無編集ということが売りになっている。そういえば Miles Davis の日本でのライヴ Agharta 、Pangaea の2枚も無編集の「超名盤」ということになっているが、自分で聴いて見るとどの盤にもやはり垂れ流しの部分があるように思われ、最小限の編集くらいはあっても良かったのではないかと思う。貴重なドキュメントではあるが。

a0248963_14491028.jpg 3rd Sweetnighter 、1973年作品。この頃からリズムが強調されていく。ちょうど Miles Davis も On the Corner の頃、やっぱり師匠と同じ方向を見ていたのだろうか。
 非常に単調なドラムに先導され、細かいカラフルなパーカッション群が乱舞する中、同じようなメロディーが繰り返し繰り返し現れ、だんだん高揚していく。LP A面1曲目の Boogie Woogie Waltz も B面1曲目の 125th Street Congress も同様な構成だ。
 Miroslav Vitous はやりたくもないファンク・リズムをやらされて、最後の曲 Non-Stop Home では、ついにベースの位置をゲストの Andrew White Ⅲに取られてしまう。次作での Al Johnson との交代が予告されているかのようだ。それでも、Vitous の作品 Will のエレベでのメロディー演奏は心に残る。
 このアルバムは好きなほうで、特に Murga ~ Don Un Romao の煌くパーカッション、単調にそれでも正確なリズムを刻むドラムが良い。

 聴き直した感じがあまりに良かったので、ついでに「Live & Unreleased」、「Live in Berlin 1975」、「Live in Offenbach 1978」、「Live in Cologne 1983」まで買ってしまった。なんて浅はかというか乗り易いというのいうのか、自分でもどうもねえ。

 そういえば、Hedningarna 13年振りの新作(!)が出るとか、Alamaailman Vasarat や Niyaz の新作が出るとか、楽しい話題が一杯あってどきどきしています。コレクター魂が疼きます。 
[PR]
by ay0626 | 2012-06-09 12:34 | jazz