日常茶飯事とCDコレクション
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やっと着きましたニューアルバム、テンヒ。(2)

 前回の続き。今年は寒くて、年末から年始に掛けてひどい風邪を引いてしまい、(ブログを始めたのを別として)碌なことがなかった。寒さからフィンランドを連想して、もっと寒い音楽ということで Tenhi となったのかも知れない(無茶な三題話だ)。

a0248963_1445714.jpg ということで、Tenhi の Folk Aesthetic 1996-2006。バンドの10周年を記念して、それまでにデモやEPとして発表された作品を纏め、お蔵入りになっていた録音を引っ張り出し、新しいアルバムを付けたゴーカ3枚組(ファンには、1枚目は手に入りにくい音源ばっかりで感涙ものだろうが、一般客にとっては3枚目だけ単独で・・・3枚組だと手が出し難い、というわけで「豪華」ではなく「ゴーカ」と表記した次第)。
 ジャケットは、黒の下地に薄いピンクの髑髏が描かれ、その上に赤い花が咲いている。シュールでいわく言い難い印象を残す。Tenhi のアルバム全部がなかなかの芸術性を感じさせるジャケットで、それが本作を経て、次作 Saivo で満開状態になる。
 さて、1枚目。Kertomuksia(97)、Hallavedet(98)、Airut:ciwi(00)の3作を纏めたもの。サウンド的には、最初から Tenhi は Tenhi の音を出していたということか。Airut:ciwi は04年の Airut:aamujen の第1部に相当するのだろう、最初の曲こそ打楽器連打で驚かせてくれるが、2曲目は Airut:aamujen で再演される曲、3曲目はまた打楽器がリズムを刻む上にお経ヴォイスが乗る。
 2枚目は、別テイク・アウトトラック集。1998年から2005年の録音。録音や演奏に瑕疵があるわけではないので、純粋に時間の問題とか他曲とのフィット感の問題だろうと思う。
 3枚目は、Kaski という新アルバム。しかし、録音年代でいえば、最初のピアノ曲は1995年、次のよく聴くメロディーは1998年とかなり古い。他は2004年から2005年録音が中心。いつもの Tenhi サウンドだが、荒々しい感じも含んで、Hedningarna や Garmarna に近い呪術的な様相を見せることも。
 3枚、3時間。ずっと聴くのはしんどいけど、楽しませて頂きました。

a0248963_14452649.jpg さて、やっと聴きました最新作 Saivo。
 ホームページでだらだらと報告があって、それでもまだでないの・・・という感じだった Saivo は、やっと6月に「完成しました」の短い報告があって以来、また長い沈黙期間に突入。やっと、11月になって Prophecy Records に予約の案内が出た。3種類くらいのヴァージョンがあって、1,000円程度の違いなら、DVD付の豪華版にしようと勇躍予約を入れ、Pay Pal で送金。当初のリリース日が11月25日で、それが延びて12月2日に。普通1週間くらいで来るものが、なかなか来ない。20日を過ぎたので E メールで Prophecy Records に問い合わせたら、「2日に出荷したので、もうちょっと我慢してね」。その3日後、立派に包装されたブツが我が家に到着したのであった。
 確かにCDやDVDのジャケットとしては、28cm×28cmは大きすぎる、LPサイズより若干小さいくらいの感じ(収納困るなあ)。船に乗り込んだ男たちが海面(湖面?)に映った見事なイラストに艶出しの黒で Saivo と浮き出したデザインは素晴らしいの一言。イラストから見ても神話(フィンランド神話は、ケルトや北欧神話とは異なるらしい、詳しいことは調べてもあまり出てこないので、よく分からない)をモチーフのしたと思われる。この見事なイラスト、メンバーの Tyko Saarikko が描いているようで、才能というのは、音楽と絵画のように違う分野でも発揮されるものだな、と強く感じた。
 内容は、というと、これが素晴らしいの一言。カンテレかと思うような弦楽器に導かれる1曲目から「引きの魅力」満載で、冥く重い世界に一気に引きずり込んでくれる。クレジットを見ると、今回の録音にはヴァイオリン奏者は加わらず、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと低音域の編成になっている。また、打楽器の使い方も、今までのドラムだけでなく、低い音のティンパニー(言い方が変だが)のような、要はマレットで叩く音が効果的に使われる。全体的に低音が充実しており、録音も強弱のメリハリが意識され、迫力ということでは申し分ない。今までの霞の掛かったような感じは、若干は薄れているものの、リバーヴ掛け捲ったところとの対比も面白い。70分堪能いたしました。

 ということで、入手までは若干イライラしましたが、あとはノープロブレム、楽しませていただいております。そういえば、同時期にアマゾン・アメリカのマーケットプレースで注文したブツが、まだ届かないな、来週くらいにもう一回メールを入れてみようかな(英語でE メール書くのって面倒なんだよなあ・・・ブツブツ)。
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by ay0626 | 2012-01-09 11:51 | folk

やっと着きましたニューアルバム、テンヒ。(1)

 聴く音楽のジャンルを広げようと努力はしてるつもりだが、やっぱり行き着く先は暗く陰鬱なものになってしまうのは、持って生まれた性癖のせいでしょうか。とはいえ、友人から暗い奴だといわれたことは一度もありませんが(理屈っぽい奴とはよくいわれるが)。

 フィンランドのバンドは、この数年よく聴いていて、今回の Tenhi の他にも Gjarllarhorn や Alamaailman Vasarat, Suden Aika は正規盤のほとんどをコレクションしている。強烈な個性を持つバンドが多く、いったん嵌ると1週間くらいそのバンドばっかり聴いているということも少なくない。この国のバンドのCDは手に入り難いものも多く、Gjarllarhorn は、なかなか苦労した。
 フィンランドは北欧の国だが、純粋にヨーロッパかというとそうでもない。言語は、ゲルマン系でもラテン系でもスラヴ系でもないフィン-ウゴル語属で、母音の発音がはっきりしていて日本語に似た感じがする。歴史的にもスエーデンやロシアに苛められてきた時期が長い。この人口550万人程度の小国(失礼)にこれだけヴァラエティーに富んだ音楽文化が花開いているのは驚きである。

 Tenhi というのは、村の長老という意味らしい。だからどうした!という感じがしないでもないが。1996年に出来たバンドのようで、中核の Tyko Saarikko が Ilkka Salminen と結成し(情けなくも中核のミュージシャンの名前もまともに読めない。ネットで検索しても名前をカタカナ表示したサイトもない)、Ilmari Issakainen が加入して、その後 Salminen が抜け、現在に至る。素っ気ないが、Wiki 見てもそんなところしか情報がないし、細かいことまで知ったところで、音楽を聴くことに影響はしないから・・・と負け惜しみを言いながら紹介はここまで。

a0248963_1521682.jpg ずばり、Tenhi の魅力は、フィンランド語歌詞による、男の暗鬱な低音での「お経」「つぶやき・・・ぶつぶつ」ヴォーカルと音数を抑えてヴァイオリン、チェロ、フルートを浮かび上がらせる全体に霞の掛かったような音響処理にある。
 最初のアルバム Kauan は、1999年の発表。このアルバムの前にも数枚のデモやEPの発表はあって、後にFolk Aesthetic 1996-2006 に纏められることになる。Kauan は、ヴォーカル部分が少なめで、リズムもはっきりしていて、聴き易い。その分、アクみたいなのは少なめなので、例えばMaaäet や今回久しぶりに出た新譜の Saivo の強烈な「引きの魅力」は何十分の一しかない。このアルバムを最初に聞いていたら、ここまでは嵌らなかったと思う。

a0248963_1532428.jpg 次の Väre は、2002年の発表。頭のドッワーン!と鳴らしたドラムの一撃からリバーヴを掛け捲ったフルート、ピアノの後にお経ヴォーカル出現!となれば、Tenhi の魅力満開で、ずるずるとその底なしの音世界に嵌りこんで行く。フィンランド語の母音をはっきりと発音する(子音のみの発音がない?)ところが、歌い方自体に加え「お経」に近い印象を与えるのではないだろうか。個性がはっきり表出して来たアルバム。

a0248963_1543365.jpg 2004年の Airut:aamujen は、ちょっと変わった経緯で Tenhi のアルバムに加えられた。最初は、違うバンド名で、盤元も違っていたという。Wiki によると Airut-saga の第2部ということだが(確かに2000年にMini-CDとして Airut:ciwi というのが出ているから第2部というのは頷ける)、そもそも Airut を Wiki で引いても、多分フィンランド語のページがあるだけで、読むことはかなわない。
 アルバムの中身も、今までとは相当に趣きを異にしている。ピアノをメインとし、それにあっさりとしたドラム、ベース。ヴォーカルのパートも非常に大きく、そこに女声のバッキング・ヴォーカルが常に寄り添う。静謐でアンビエント、最初聴いたときのインパクトのなさに比べ、後で効いてくる魅力。これは Tenhi の本来の姿ではないが、他のを聴いてこれだけ聴いてないとすれば、それははっきり言って・・・損。

a0248963_1513218.jpg 2006年、Maaäet 。おなじみ Tenhi 振りが一層の深化を遂げる。最初の曲では、浮遊感のあるメロディーをヴァイオリンが歌うが、同じようなメロディー・ラインが他のアルバムでも聴かれるところから、フィンランドの民謡からでも持ってきているんだろうか、と思う。実際、彼らのホームページを見ると「自分たちは、フィンランドのフォークソングに根ざしている」といったようなことが書かれている。
 ジャケットの不気味な絵(?)は、よく見ると蛇の抜け殻。蛇は、抜け殻を財布に入れておくとお金が貯まるといった俗信とか、精力剤として重宝されるなど、嫌悪の対象でもあるのに、反面尊敬というわけではないけれどプラスのイメージもある不思議な存在。そういえば、アダムちゃん、イヴちゃん唆したのも蛇だったな。

 ということで、題名の事象までは至りませんでした・・・。3枚組大作 Folk Aesthetic 1996-2006 と焦らされ捲くった Saivo は、次回ということで。
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by ay0626 | 2012-01-08 14:59 | folk