日常茶飯事とCDコレクション
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ブログの内容 ちょっと変更 +シンキング・プレイグ (2)

 この頃はとんと音楽を聴かなくなって、本を読んだりゲームをしたり。こんな気分の波は時々あって、一昨年から去年にかけては、本を殆ど読まなかった、そんな訳で音楽は熱心に聴いていたのだろうと思う。まあ、そのうち気分も変わろうというもの、今興味のあることを綴っていけばよい。ということで、音楽の話題はこれから少なめに、1回に1枚程度、これも気分次第ということで。

a0248963_16161363.jpg 幡大介さんの『猫間地獄のわらべ歌』を読む。本格ミステリ・ベスト10の十何位かということで、本屋で見かけて衝動的に購入したもの。ドラクエ7のお陰で、ずっと積読状態であったものが解消された。幡さんはもともと時代小説畑の人で、近頃よくある文庫書き下ろしシリーズを何本も抱えた量産作家のようだ。文章も読み易いが若干垂れ流し的ではある。本書は、連作的な構成になっており、猫間藩の江戸屋敷と本国の話が平行した構成となっている。本格ミステリのパロディーなのは、メタ的な会話が随所に鏤められていることでも明らか。
 【ネタバレあり】2章と3章で語られる「わらべ歌」の顛末、最初の女殺しとその亭主の狼藉が偶発事件であることが明白なため、3人目(江戸屋敷の事件を除く)以降の被害者が「首がない」ことだけで、事件の構造が見え見え。しかし、その割には地の文に「犯人」と思しき人物の心情が、犯人であったらそうは書かないよね、というような文章であるため、「自分が思った推理、ちょっと違うのかも」と思ってしまった。この視点の問題は、ミステリ・プロパーの作家さんだともう少し丁寧に書いたかも。
 4章の館モノのトリックは直ぐに判ったが、5章の性別誤認トリックには吃驚した。196頁の描写が伏線になっていたりして(ホモネタが随所にあるので「これもそのひとつか」と思わせるのがミソ)、先ず先ず満足のいく作品ではあった。特に259頁からのメタ部分、忠臣蔵の四十七士の見方については感心するところしきりで、自分も「老人一人殺すために47人で押し入り斬り殺すなど卑怯千万」と思っていたので、こういう考えもあるのだと変に納得したのである。もともと農耕民族的なところは自分には合わないので(啄木や「絆」のことでも書いたとおり)。
 ちょっと気に喰わないのは、最初の江戸屋敷での死人発生時点で、側室の罪状が明らかにならない積極的な理由がないこと、本国の事件と江戸屋敷での事件が独立して発生していること(江戸、本国で連絡を取り合った形跡がない)の2点。もうちょっと詰めれば凄い傑作になったのかも知れない、残念。【ネタバレおわり】
 こういう作品も偶にはいいですねえ。
 大坪砂男全集4『零人』も出たし、まだまだ積読本は山ほど。

 ゲームは、『逆転検事』を終え、現在は『逆転検事2』へ。やっぱり、携帯ゲーム機には、こうした推理ものよりもRPGの方が似合いのよう。なかなか前に進まない、現実と異なり過ぎるためか、その割には「時効」のように現実的なことが問題になるときがあるし・・・、やり出したのでやってしまおう、とは思っています。9月になれば『エルミナージュ ゴシック』が出るし(PSP版は評判が非常に悪い、その点改善してくれると信じて)、10月には『ポケモンX・Y』が出る。また猿に成り下がるのは目に見えている。

a0248963_16163492.jpg さて、音楽のほうは、Thinking Plague の In Extremis、1998年の作品。前作の In This Life が1989年の作品だったので、ほぼ10年振り、その後も忘れた頃に作品を発表していく。
 メンバーは、Mike Johnson (g, syn)、David Kerman (ds, perc)、Mark Harris (sax, cl, fl)、Deborah Perry (vo)、Dave Willey (b, accordion)、Shane Hotle (p, syn)、Bob Drake (b, vln, vo)、前作と殆ど変わっていないので、音楽の中身も驚くほど変わっていない。ややロック的なところが強調され、音も厚みを増したか。相も変らぬ変拍子の複雑なリズムとアンサンブルの連続で、初めて聴いたときは、「古き良きRIO」などと思ったものだ、そういう意味では今こんな音楽をやっている人たちは極端に少ないに違いない。5UU’s の Dave Kerman が参加、Bob Drake はミュージシャンとしての参加は本作が最後。ベースの Dave Willey は、Hamster Theatre のリーダーでもあり、Drake に替わって本作から Thinking Plague の重要な一角を担う、作曲面でも力のある人。
 ボーカルの Deborah Perry は、Susanne Lewis のようなロリ声、気だるいような奇妙な雰囲気を持った人で、Dave Kerman の一人バンドになった5UU's にも参加。西海岸レコメンの人脈は相当に入り乱れている。
 佳作の並ぶ本作の中でも、3曲目は King Crimson の Lark's Tongues in Aspic Part Ⅱのフレーズが聴こえる、Drake がリード・ボーカルを取る印象深い作品。

 暑い日には、パチンコ屋で避暑ですか、昼寝ばかりですか、そうですか。おっと8月末には Weather Report の未発表ライブが出るとのこと、Jaco・Peter 期というのが若干残念ではあるが(仕方ない、Peter Erskine が編集したということなので)、それでも楽しみ。
 多分、『エルミナージュ』が出たら、矢野徹さんを見習って、このブログも『エルミナージュ日記』にしようか知らん。多分、そこまでマメではないので続かないだろうなぁ。
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by ay0626 | 2013-08-04 15:59 | rock

超スロー・ペース、超マイ・ペース、シンキング・プレイグ

 Thinking Plague の実に9年振りとなる新作 Decline and Fall が Cuneiform Records から出た。wiki でも活動期間が2004年まで、となっていたので、とうに活動を休止しているのだろうと思っていたが、どうしてどうして、しぶとく生き残っていたのである。

 Thinking Plague は、1982年 Mike Johnson と Bob Drake によってアメリカ・コロラド州デンヴァーで設立、ということは今年で30周年となる、バンド・キャリアは非常に長い。その割りにリリースが少ない、84年に1st、86年に2nd、89年に3rdと着実にアルバムを発表していたのはここまでで、4thは98年でなんと9年間のブランクを経て、5thは2003年、5年振りとちょっとはペースが上がったが、最新の6thはまた9年振りということで、超スロー・ペース、超マイ・ペースの活動を続けている。もっとも2000年の Near Fest のライヴが2004年に出ているので、5thとの間隔はそんなに離れてはいないが(それにしても2000年のライヴを2004年にリリースするとはどういうことだ、ライヴは鮮度が重要だと考えるので)。

 何のためにアルバムを発表するのか、お金のため、成果を形として残すため、記録のため?彼らのアルバムを残す理由がよく判らない、ちょっと間が開きすぎの感があっても、記録の意味が大きいと思う。どう見てもベスト・セラーになるような音楽ではないし、成果といってもメンバーが変わっても目立った変化がある訳ではないし。生きて活動してきた証、記録として残すのがアルバム、といったところ、活動はこれからも続くようだし、もう1枚くらい期待してもいいかな、Cecil Taylor みたいに80歳を越えても録音し続けるのは止めて欲しいけど。

 Thinking Plague の音だけ聴けば、最初のアルバムから大きく変化してはいない。彼らの音楽のコアは、Johnson の複雑な作曲、とりわけリズムの複雑性、Bob Drake のフォーカスの甘い不思議なMix、音響系のはしりとも言える遠近感のある音の取り方、そして脱力系というか、やる気のなさを全面に出した(?)ロリータ系の女性ヴォーカル(1stの大人の美声系 Sharon Bradford を別にすれば、2nd 3rdの Susanne Lewis 、4th 5th ライヴの Deborah Perry 、6thの Elain Di Falco とも)、この三拍子はどのアルバムを取っても同じだ。
 Bob Drake の才能の多彩さは特筆もので、ミュージシャンとしては、Thinking Plague 後(平行して?)、数枚のソロ作品を作っているが、殆ど全ての楽器演奏、歌唱をこなし、Mix は勿論、ジャケット・デザインも彼の手によるもの。ホーム・ページを見れば、写真のページもあれば、熊の絵中心の絵画のページ(ついこの間まで、熊のポルノ絵画のページがあった)もある、大したものだ。

a0248963_16412944.jpg ということで、最初のアルバム1984年作の ・・・ A Thinking Plague 。メンバーは流動的で、中心はやはり Mike Johnson と Bob Drake 。まだまだ、基本的な部分は別として自分たちのサウンドを確立しているとは言えない部分もあるが、新しいことに対する情熱は十分に感じられる。Bob Drake のなんとも奇妙なドラム・ベースの上に Mike Johnson のテクニカルなギターが乗る。Bob Drake は、ヴァイオリンやギターも弾くマルチ・プレイヤーだが、本職はベースのようで、ぶっとい感じのブイブイいわせるような演奏は、たまには Thinking Plague でも聴くことが出来るが、本領を発揮しているのは、むしろトリオ時代の 5UU'Sではないかと思う(ここら辺の、アメリカ・西海岸レコメン系のメンバーの変遷は別稿に譲るが)。最初にLPで出た時は、ジャケット1枚1枚が手描きのスプレー・ペインティングだったようで、ここで掲げたのは、彼らのホーム・ページから借りてきたもの。
 ヴォーカルの Sharon Bradford は、2代目以降のヴォーカリストと異なり大人系、しかしあまり色気のある声ではない。

a0248963_16415740.jpg 2枚目は、Moonsongs、1986年。ここからロリータ・脱力系のヴォーカリスト Susanne Lewis が参加。1曲目の Warhead から、アメリカ人らしい明るめ、軽め(音だけ聴くと)の演奏が展開される。レコメン系で比較的よくターンテーブルに乗るのがこのバンドで、本家の Henry Cow とか Art Bears だと重すぎて、途中で嫌になってしまったり、Present なんかも同様で、よっぽど気が充実してないと胃もたれしてしまう、ある程度の軽さ・明るさは必要なのかとも思う(単に年を取っただけとの説もあるが)。本作には、15分にも及ぶ複雑な Moonsongs など佳曲も多い。

a0248963_1645840.jpg この初期2枚は、2000年に2in1の形で Cuneiform Records から復刻されたが、よくもまあ、オリジナル・マスターが見つかったものだ。時々、Cuneiform は珍しいものを発掘してきて拍手ものなのだが、これは特に良い仕事ですねー・・・と言いたくなる。若干、Moonsongs で時間の関係から編集がなされているようだ、いっそのこと2枚組で若干の未発表ライヴなんかボーナスで付けてくれればいいのにね・・・とは言い過ぎか。



a0248963_1646277.jpg 3枚目が In This Life、1989年作品でレコメン本家 ReR Megacorpからのリリース。本家からの発表ということで、若干シリアスな面も強く出た感じ。1曲目 Lycanthrope (狼憑き)の1分30秒過ぎ辺りのサウンドは、Henry Cow に酷似しているし、そうしたところはアルバムの随所に見られる。ここら辺から、5UU'S や Motor Totemist Guild などと離合集散し、アメリカ・レコメンの強力な一角となっていく。
 ここで目を引くのが Susanne Lewis。Moonsongs のジャケットもそうだったが、このアルバムも同様に彼女の作品が使用されている、ヘタウマというか子供が描いたような絵だが、不安感を抱かせるような不気味さを持つ、同様に作詞も殆ど彼女の手による、ヴォーカルの印象と他の部分がマッチしている。Thinking Plague がこの後長い休みに入るわけだが、Susanne は Bob と組んで、捩れポップの Hail など多彩な活動を展開することになる。

 ということで、まあまあ普通の活動をしていた80年代を概観して見たわけだが、彼らも「変わらない」バンドの典型例みたいなもので、そういう意味では Mike Johnson の組織統括力が凄いのかもしれない。レコメン・アメリカ西海岸の状況を含めて、90年代以降は別稿で。
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by ay0626 | 2012-02-26 10:10 | rock