日常茶飯事とCDコレクション
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大昔の音楽をやっていた頃のエスタンピー

 Estampie をどうして知ったのか、確たる記憶がない。その割には、きちんと全てのアルバムが揃っているのは、その頃ユーロが急落し160円近くが120円近辺まで来て、ドイツ・アマゾンはどれだけCD買っても送料は14ユーロ固定だから、ドイツ盤買えるだけ買ってしまえ!という浅ましい根性だけだったかも知れない。まあ、昼寝のお供には、初期の2枚は最適( Micus の Till the End of Time と並んで)でよく使わせて頂きました。

 そうは言っても、何かきっかけがあったのは間違いない、多分 Faun を当時相当気に入っていたので、他にもドイツのトラッド~中世でアコーステックなバンドがないか知らんと調べ、その中で引っ掛ってきたのが Estampie と Qntal の2つだった。Qntal は、Estampie の主要メンバーである Sigrid Hausen と Michael Popp の2人が作ったバンドでエレクトロニクス要素が相当入っている。Faun もかなりエレクトロニクス要素を含んでいるために、アコーステッィク色の強い Estampie の方を聴いてみようと思った。
 YouTubeなどで見てみると(後期の映像が多いこともあり)、アコースティックでありながら、現代風のメロディーがあっていいじゃん、演奏はかなり行けているし・・・。ということで購入を決めた次第。購入してから分かったのだが、1枚目から4枚目までと5枚目以降では、かなり音楽の方向性が違う。よく映像を見たのは、5枚目(正確には6枚目)以降のものであった。

a0248963_172645.jpg 1枚目は、A Chantar (Song of Women in the Middle Age) 1989年録音。作曲家を見ても12世紀から15世紀の人ばかりで、オリジナルは1曲もない。演奏は Sigrid Hausen と Michael Popp に加え Ernst Schwindl のトリオ。Sigrid Hausen が歌とフルート(と2枚目の表示にはあるが、多分リコーダーのこと)であるが、正統的な歌唱法と硬質の透きとおった美声は、なかなかのものだ。顔がドイツ人候なので何かちと怖い印象、顔と声が一致している。Michael Popp が音楽的なリーダーで、後期の作曲は殆ど彼が手がけている。撥弦楽器全部をこなし、相当のテクニックを持っている、彼に対抗できるのは、L'Ham de Foc の Efrén López か Flairck の Erik Visser くらいしか思いつかない。Ernst Schwindl は、キーボードの担当で、Symphonia, Portative,Street Organ など聴いたことのない楽器を担当する、一部は Marco Polo というDVDで見ることが出来るが、相当の手練だ。
 この3人があくまで真面目に中世音楽をやるので、クラッシクに分類(アーリー・ミュージック)されてもおかしくはない。ビートが控えめなので、昼寝の供になるわけだ。Faun もトラッド・メロディーを使うので、似たようなメロディーを両者のアルバムで聴くことができる。

a0248963_173647.jpg 2枚目が Ave maris stella (Veneration of St Mary in the Middle Age) 1990年録音。音楽的な方向は、前作と同様だが、ヴォーカリストとパーカッショニストがクレジットされていて、ヴォーカリストはどうも判然としないのだが、パーカッションはそれなりに強調されている。全体的にゆったりしており、うつらうつらしながら聴けば、完全に天上の音楽。

a0248963_1741498.jpg 3枚目は Ludus Danielis 1993年録音。13世紀に作られた劇の音楽のようで、詳しい内容は、例えばHolzwegさんのページに分かり易い解説があるので、そちらをどうぞ(いい加減のように見えるかもしれないが、あやふやな知識を読まされるよりずっと良いと思う。検索するときは「ダニエル劇」の方がヒットしやすい)。
 そういうことで、配役の関係もあり、ヴォーカリストが大幅に強化され、その中でも Alexander Veljanov の美声は忘れられない。器楽面では、ヴァイオリン2人(うち1人は、シャルメイも担当)にハーピストが加わる。大昔の音楽ではあるが、音響処理など現代的な要素をかなり加えているので、飽きることはない。

a0248963_1751436.jpg 次は、Crusaders in nomine domini 1995年録音。題名からも判るとおり、十字軍関係の音楽だが、詳しい内容は判らない。作曲の年代が1190年頃のものが多いところから見て、第3回の十字軍の頃の音楽といえよう。十字軍の意義をここで言っても仕方がないが、狂信者と現世利益を求める集団が野放図な茶番劇を引き起こした感じがなくもない。歌手は女声1と男声2の3人だが、コーラス隊も入っている。器楽演奏は、2人増加して6人構成、多分、ハーディ・ガーディー奏者とトロンボーン奏者が増強されているが、曲によっては加わらないでトリオからセクステットで曲に合わせて演奏している。
 十字軍らしく2曲目のように勇壮な曲もないではないが、ゆったりした音楽が多く、 Alexander Veljanov もフューチャーされている。この音楽にトロンボーンが合うのかと思ったが、違和感なく聴ける。

 ちょっと変わった楽器の音を現代的な音響処理の中で聴きたいとなれば Estampie はお勧め。ビート感はないので、どちらかといえば、ゆったり目の現代音楽に近いか。コレクションの片隅に置いておいて、ちょっとカッコいいねという自己満足は感じられるだろう。
 
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by ay0626 | 2012-01-14 14:45 | trad